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マンションの外壁塗装にかかる費用相場は?塗料の種類やタイミングなど徹底解説

防水工事

築年数が経過したマンションは、塗装の剥がれや色褪せが起こり、新築時と比べて見た目が悪くなっているケースが多々あります。

このようなマンションは外壁塗装工事を行う必要がありますが、それにはどれくらいの費用がかかるのか気になる方も多いでしょう。

また、施工にあたってどのタイミングで行うのか、どの塗料を使用するべきかなどの情報も分からなければ前向きに検討するのも難しいかもしれません。

そこで今回は、マンションの外壁塗装にかかる費用相場や塗料の種類、施工のタイミングなどについてご紹介いたします。

マンションの外壁塗装の目的

マンションの外壁塗装を行う目的は、主に美観を保つことと建物を保護することです。

塗装工事を長い間行っていないマンションは、塗料の変色や塗装の剥がれ、カビやコケの発生などといった問題が起こるため、見た目が非常に悪くなります。

このように見た目が損なわれているマンションは、入居希望者が物件の見学に来ても魅力に感じてもらえないため、新規入居者が減少するのです。

結果として空室が目立つようになり、家賃収入が減るといった問題に繋がります。

このようなことを防ぐためにも、塗装工事を行って美観を保つことが大切です。

また、マンションの外壁は雨風や紫外線の影響を受けやすいため、劣化しやすい場所とされています。

そのため、塗装工事によって塗膜を作ることで建物を保護することが求められるのです。

このような施工を行うことで、外壁の劣化を防ぎ雨風や紫外線から建物を守れるため、耐久性の低下や建物の劣化を防げます。

マンションの外壁塗装には、これら2つの目的があるため、小まめなメンテナンスや外壁塗装工事は欠かせません。

外壁塗装に使う塗料の種類

塗料と一口に言っても、その種類がさまざまありその中でもマンションの外壁塗装に適しているものとそうでないものに分類されます。

施工を検討した場合には、マンションの外壁に適した塗料の中から、自身の予算や考えにマッチしたものを選ばなければいけません。

ここでは、外壁塗装に使う塗料についてご紹介いたします。

アクリル塗料

アクリル樹脂を主成分とする塗料であるアクリル塗料はツヤや発色が良く、カラーバリエーションが豊富にあるため、きれいに仕上げられるといった特徴があります。

また、他の塗料よりも低価格であり、扱いやすい塗料なので手軽に施工ができるといったメリットもあります。

ただし、耐久性が低く、耐用年数は3年から8年といったように短い点には注意が必要です。

このような特徴があるため、マンションの外壁塗装では安く済ませたいという方に適しています。

ウレタン塗料

ウレタン塗料は、一昔前のマンションの外壁塗装工事において主流とされていた塗料です。

一定の耐久性がありながらも低価格であるといったメリットがあるため、非常に重宝されていました。

しかし、近年ではシリコン塗料が主流となっています。

そんなウレタン塗料は現在でもマンションの外壁塗装で採用されることが多々あり、耐用年数が5年から10年であるため、使い勝手が良いです。

シリコン塗料

600℃でも耐えられる耐熱性や高い防水性、紫外線や酸性雨に強い耐候性など、優れた性能を備えたシリコン塗料は、マンションの外壁塗装において主流の塗料です。

シリコン塗料で塗装を行うと、光沢やツヤのある仕上がりになるため、非常にきれいになるでしょう。

また、耐用年数が7年から13年であるため、頻繁に塗装工事を行う必要がありません。

つまり、メンテナンスコストを削減できるといったメリットもあるのです。

さらに、人気の高いシリコン塗料は多くの会社からさまざまな商品が発売されているため、カラーバリエーションが豊富です。

そのため、自身が希望する条件に合致する塗料を見つけられるでしょう。

ただし、アクリル塗料やウレタン塗料よりも価格が高い点や、他の塗料に比べて塗膜が硬いためひび割れが起きやすいといったデメリットがあります。

シリコン塗料はコストパフォーマンスに優れているため、マンションの外壁塗装の際には最初に検討してみることをおすすめします。

フッ素塗料

耐用年数が13年から15年以上であるフッ素塗料は、高い耐候性や防水性が魅力的な高品質な塗料です。

水に濡れやすく密着しやすい親水性に優れており、ホコリや汚れが塗膜に付着しても雨で自然に洗い流せる効果が期待できます。

さらに、カビやコケの発生を防ぐ効果があるため、美観を長く保てるのです。

フッ素樹脂は、公共の建物に使用されることもある信頼性の高い塗料であるため、これをマンションの外壁塗装に採用すると、長く美しさを保てる理想的な施工が可能です。

ただし、価格が他の塗料よりも高いため、施工費用が高額になってしまうでしょう。

マンションの外壁塗装にかかる費用相場は?

マンションの外壁塗装の内訳は、材料費・工事費用・足場設置費用などです。

先ほどもご紹介したように塗料にはいくつもの種類があり、それぞれの単価が異なるため、採用する塗料によって施工費用が大きく変動します。

また、施工するマンションの坪数によっても費用が変わるため、ここでは階数ごとの費用の目安をご紹介します。

3階建てのマンションの場合には130万円から410万円、4階建てであれば340万円から550万円が相場です。

また、5階建てでは450万円から670万円、6階建ての場合には540万円から820万円となります。

ただし、これはあくまで目安であるため施工するマンションの環境や状況によっても価格が変動する可能性があります。

そのため、施工を検討する場合には必ず専門業者に現地を確認してもらったうえで、正式に見積もりしてもらいましょう。

マンションの外壁塗装のタイミングとは?

マンションの外壁塗装を行うタイミングの1つに、劣化サインが確認された時が挙げられます。

塗料が寿命を迎える前であっても物件の状況や環境によって、劣化サインが現れることがあるのです。

ここでは、マンションの外壁塗装のタイミングについてご紹介いたします。

ひび割れがある

外壁塗装にひび割れが発生した場合、塗り替えを行うべきタイミングです。

塗装にひび割れが発生する原因としては、経年劣化や振動などが考えられます。

ひび割れは放置していると、ひびが大きくなっていき雨水の浸入が起こる状態になりかねません。

雨水が浸入すると外壁材に浸み込み、急速に劣化が進んでしまうのです。

そのため、外壁塗装にひび割れを発見したら、まずは外壁塗装業者に相談しましょう。

カビやコケが発生している

湿気が多い環境では、外壁に塗布された塗料を栄養分として、カビやコケが発生することがあります。

カビやコケが発生すると、外壁が黒ずんだ色に変色してしまうため、見た目が損なわれてしまうでしょう。

また、カビが発生しているのであれば胞子が付近に浮遊するようになるため、周辺にカビが繁殖するなどの問題が大きくなっていく可能性があるのです。

マンションの外壁塗装を行った場所に不審な黒ずみを発見したら、すぐに専門業者に相談しましょう。

チョーキング現象が発生している

塗装を行った箇所を手で触れた際に、白い粉が付着することをチョーキング現象と言います。

チョーキング現象は、塗料に含まれる樹脂が、雨や紫外線によって分解されて顔料が粉状になって表面に現れることでこの症状が発生します。

この現象が起こる際は、塗料の防水機能が失われているということであるため、早急に対処しなければいけません。

チョーキング現象は、手で触れて粉がつくかどうかで見極められるため、粉が付着したら外壁塗装を検討しましょう。

まとめ

マンションの外壁塗装で使用される塗料にはいくつもの種類があります。

予算や性能、耐用年数などを加味してどの塗料が最適かを専門業者と話し合い、検討していくことが大切です。

マンションの外壁塗装工事は非常に大掛かりなものになるため、施工の失敗や遅れは避けなければいけません。

適切なタイミングで信頼できる専門業者に依頼し、失敗のないように打ち合わせを重ねたうえで施工を行うことをおすすめします。

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