マンションの外壁塗装は何色がおすすめ?工事の流れや色選びの注意点など解説
築年数が経過したマンションは、紫外線や排気ガスなどの影響を受けて色が褪せるなどの変化が生じてしまいます。
そのため、定期的に外壁塗装を行ってマンションの外観をきれいに保つ必要があります。
しかし、外壁塗装を行おうとしても、どのような色が最適か分からない方も多いでしょう。
また、色選びの際の注意点についても押さえておかなければ施工が失敗してしまうかもしれません。
そこで今回は、マンションにおける外壁塗装の流れや色選びのコツ、注意点などについてご紹介いたします。
外壁塗装はなぜ必要?
外壁塗装には相応の費用がかかるため、本当に行うべきなのか疑問に思う方も多いでしょう。
色褪せていても入居者がいれば問題ないと考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、マンション経営を行うのであれば外壁塗装は欠かせない工事なのです。
ここでは、外壁塗装の必要性についてご紹介いたします。
美観を保つ
外壁塗装を怠っていると塗装の剥がれや色褪せが生じるため、建物が古く悪い印象を与える見た目になってしまうでしょう。
見た目が悪いマンションでは、入居希望者が物件を見学に来てもなかなか入居してくれなくなるため、空室が増加する可能性があるのです。
また、近年ではインターネットで建物の外観だけを確認して判断する人も増えているため、尚更その傾向が強くなるかもしれません。
定期的に外壁塗装を行うことで、建物の見た目をまるで新築かのように美しく仕上げられます。
建物の美観を保つと物件のイメージを向上させることができるので、入居希望者が入居しやすい環境作りを行えます。
建物を保護する
外壁塗装で使用される塗料には、防水効果や建物を紫外線から守る性能があります。
そのため、外壁塗装を行うことで建物の保護ができるといった効果が見込めるのです。
外壁塗装を怠った結果、塗装が剥がれてしまうと紫外線の影響でヒビ割れや、雨水の浸入による雨漏りなどの問題が起こるかもしれません。
このような問題が起こると、建物の補修に大きな費用がかかります。
さらに、問題を放置していると被害が大きくなり、建物の老朽化が原因で寿命が短くなるといったことも起こり得るのです。
外壁塗装を行うと、建物を保護しながら寿命を伸ばせるといえるでしょう。
外壁塗装でおすすめの色の選び方は?
外壁塗装では、ただ好きな色を選べば良いという訳ではありません。
色を選ぶにはコツがあり、そのコツを知ることで適切な施工ができるのです。
ここでは、外壁塗装でおすすめの色の選び方をご紹介いたします。
汚れが目立たない色にする
マンションの色選びのポイントの1つとして、汚れが目立たない色を選ぶという点があります。
色選びの際に鮮やかな原色系の色や汚れが目立ちやすい白色を選択してしまうと、色褪せや汚れが目立ちやすいため、小まめに塗り直しをしなければいけなくなります。
マンションで外壁塗装を小まめに行うことはなかなか難しいため、このような色は避けましょう。
汚れが目立たない色として、多くの建物で採用されている色はグレーです。
グレーは色褪せや汚れの影響を受けにくいため、長期間清潔感を維持できるでしょう。
高級感のある色にする
マンションの入居希望者は、なるべくオシャレできれいな建物に住みたいと考えている方が多くいます。
そのため、高級感のある色を採用することで入居希望者の心を掴めるでしょう。
高級感のある色ならば、ブラックなどの落ち着いた色を採用すると効果的です。
また、艶消し塗料を採用することで光沢のないマットな仕上がりになるため、高級感を演出できるでしょう。
他には多彩模様塗料や石彫風の塗料など、デザイン性のあるオシャレな塗料を使用することも効果的です。
高級感のある色にはいくつか種類があるため、外壁塗装工事業者に相談して検討していきましょう。
現状維持の色にする
新築時の色をそのまま維持するのも1つの手です。
現状維持の色であれば、周辺の建物との調和やデザイン性を求めるなどのようなことを考える必要がありません。
また、新築時の色の方が馴染み深いため、無理に色を変えて失敗するといったリスクもないのです。
そのため、色選びに迷った際は現状維持の色の選択もおすすめします。
マンションの外壁塗装工事の流れ
定期的なメンテナンスが欠かせないマンションにおいて、外壁塗装はさまざまなメンテナンスの中でも特に大掛かりな施工の1つです。
ここでは、マンションの外壁塗装工事の流れについてご紹介いたします。
施工準備
外壁塗装工事を行うにあたって、いくつかの準備が必要になります。
最初に行うのは、足場設置です。
2m以上の高所作業になる外壁塗装工事では、足場の設置が必要になります。
足場があれば施工の際に安定した作業スペースが確保できるため、効率的な作業と安全な作業が行えるといったメリットがあります。
足場だけではなく、塗料が周辺に飛び散らないようにするための養生シートの設置や外壁の汚れを除去する高圧洗浄、外壁の破損箇所の補修を行う下地処理といった作業も必須です。
これらの準備を行うことで、万全の状態で外壁塗装工事が行えるのです。
外壁塗装工事
外壁塗装工事は施工箇所に対して、最初にフィラー材やシーラーなどを用いて下塗りを行います。
下塗りには、外壁と塗料の密着を高めるといった接着剤のような役割があります。
そのため、ローラーや刷毛を使った丁寧な塗布が求められるのです。
下塗りを終えて乾燥が完了したら、次は中塗りと上塗りです。
ローラーや刷毛を用いて塗料を塗布する中塗りを行い、その後に上塗りを行います。
中塗りによって凹凸のない滑らかな下地を作ることで、上塗りがきれいに仕上がるのです。
片付け・清掃
一通りの作業が完了して塗料が乾燥したら、最後は片付けと清掃です。
設置した養生シートの撤去や足場の解体作業、施工箇所周辺の清掃などを行います。
施工箇所に部材が落ちていないか、汚れがないかを念入りに点検して、問題がなければ施工完了です。
外壁塗装の色選びの注意点
外壁塗装の色選びには、いくつかの注意点があります。
事前にこの注意点を押さえていなければ、施工後に後悔するかもしれません。
ここでは、外壁塗装の色選びの注意点についてご紹介いたします。
色の数に気をつける
外壁塗装で採用する色の数が多すぎると統一感が損なわれるため、イメージが悪くなってしまいます。
そのため、使用する色は最大でも3色程度に留めておきましょう。
色を多く使いすぎると、オシャレではなく奇抜な印象になってしまうため要注意です。
景観に配慮する
外壁塗装の色選びをする際は、景観に配慮することも欠かせません。
周辺の色合いや街並みの印象と異なった色を選択すると、浮いてしまいます。
そのため、色選びでは周辺の建物の色を参考に検討することが大切です。
周辺の建物の雰囲気に合わせた上で、自身の好みを反映させた色を選択すると良いでしょう。
カラーシミュレーションを活用する
カラーシミュレーションとは、パソコン上でサンプルとなる建物に対して色を自由に付けられるサービスです。
これを採用することで、色の組み合わせや印象について細かく調整ができるのです。
そのため、外壁塗装で採用する色に悩んだ場合の方向性を決める際に非常に役立つでしょう。
業者によっては自社で開発したカラーシミュレーションを使用している場合があり、その場合はより自由度が高く色のバリエーションも豊富です。
外壁塗装工事業者との打ち合わせがスムーズに進み、自身のイメージに近い色を見つけられやすいため、色選びに迷った場合はカラーシミュレーションの活用をおすすめします。
まとめ
マンションは定期的な塗装工事が欠かせませんが、その際の色選びは非常に悩む方も多いでしょう。
マンションは外観の印象によって入居率が決まると言っても過言ではないため、施工の際には慎重に検討していかなければいけません。
しかし、建物の色を決めたことがある経験をお持ちの方はあまり多くないため、どのような色にするべきかという判断が難しいと思います。
そんな時は、外壁塗装を行っている信頼できる専門業者に相談してみましょう。
施工実績が豊富な業者であれば、過去の実績をもとにプロの目線から的確なアドバイスや提案をしてくれるでしょう。