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FRP防水のトップコート材料2選!塗り替えをプロに依頼すべき理由を解説

防水工事

強化繊維プラスチックと呼ばれる耐久性・防水性に優れた素材を使ったFRP防水は、多くの建物で採用されている人気の高い防水工事です。

FRP防水によって形成された防水層は、そのままの状態では紫外線の影響を受けて劣化が早まってしまいます。

そこで、トップコートと呼ばれる塗料を使って表面をコーティングすることで、紫外線から防水層を守り長持ちさせる効果が得られるのです。

ただし、トップコートには寿命があるため、定期的に塗り替えをしなければいけません。

その場合、塗り替え工事を業者に依頼するのではなく自身で施工しようと考える方もいらっしゃいます。

しかし、トップコートの塗り替えで高品質な仕上がりを実現するためには、プロである専門業者に依頼するのがおすすめです。

今回はトップコートをプロに依頼するべき理由やトップコートの材料に関する情報をご紹介いたします。

FRP防水のトップコート材料2選

FRP防水に使用されているトップコートには、大きく分けてポリエステル系とアクリルウレタン系の2種類があります。

それぞれに異なる特徴があるため、施工に応じて使い分けなければいけません。

ここでは、それぞれの特徴についてご紹介いたします。

ポリエステル系トップコート

ポリエステル系トップコートは、その名の通りポリエステル樹脂を使用した仕上げ材です。

このトップコートは塗膜が硬くなるといった特徴があるため、歩行者が多い箇所の施工に適しているといった特徴があります。

そのため、戸建ての新築住宅で多く採用されています。

ただし、重ね塗りをするとひび割れが起きやすくなるため、メンテナンスでの使用には不向きです。

アクリルウレタン系トップコート

アクリルウレタン系トップコートは、ポリエステル系トップコートとは異なり、塗膜があまり硬くならないといった特徴があります。

このような特徴があるため、重ね塗りをしてもひび割れが起きにくいのです。

そのため、新築住宅よりもリフォーム工事で採用されています。

ただし、FRP防水の耐摩耗性を生かせないといった点には注意が必要です。

FRP防水の塗り替えをプロに依頼すべき理由

冒頭で、FRP防水の塗り替えはプロに依頼するべきとお伝えしておりました。

しかし、なぜプロに依頼するべきなのか分からないという方もいらっしゃるでしょう。

ここでは、プロに依頼すべき理由を詳しくご紹介いたします。

塗り替えに下準備が必要

トップコートの塗り替えをする場合、単純にトップコート塗れば良いという訳ではありません。

塗り替えの際は丁寧な下準備が必要になるのです。

トップコートにはパラフィント呼ばれる成分が含まれており、仮に下処理をせずにそのまま塗った場合、施工後に剥がれが生じる可能性があります。

そのため、古いトップコートの表面を研磨して、パラフィンの除去と新しいトップコートが密着しやすくなるような準備を行う必要があるのです。

他にも、さまざまな下準備が必要となり、それが不十分であると施工不良の原因になりかねません。

また、これらの作業には専門知識が必要になるため、プロに依頼しなかった場合は施工不良につながる可能性が高いのです。

塗装の難易度が高い

トップコートは防水材料とほぼ同じ成分になっているため、塗りやすい塗料とは大きく難易度が異なります。

そのため、トップコートを塗装しようと考えて塗料を塗るように施工を進めても上手くいかないことが多々あります。

また、仮に塗り方を誤った場合はやり直しができないといったことが起こり得るため、失敗時のリスクが非常に高いのです。

このように、トップコートの塗装は難易度が高いため、経験豊富なプロに依頼するべきといえます。

トップコート材料は手に入りづらい

トップコートには、毒性があったり引火する危険性があったりするような事故に繋がりかねない危険な成分が含まれているのです。

そのため、ホームセンターでは取り扱っておらず、一般的には入手しにくいものといえるでしょう。

トップコート材料は入手しづらいため、気軽に施工ができないのです。

そのため、時間と労力をかけてトップコート材料を手に入れるのであれば、最初からプロに依頼した方が効率的かつ高品質な施工を実現できます。

FRP防水の塗り替えを実施すべきタイミング

FRP防水は他の防水工事と比べて比較的長持ちする方であるため、おおよそ10年から13年前後が塗り替えの目安となります。

ただし、防水層を保護するトップコートが防水層よりも寿命が短いため、5年ごとに塗り替えを検討しなければいけません。

また、トップコートの劣化が進むと防水層の寿命が短くなるため、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。

FRP防水に見られる劣化症状一覧

FRP防水は、年数が経過することでさまざまな劣化症状が表れることがあります。

これらの症状を放置すると症状が次第に悪化していくため、早急な対策が欠かせません。

しかし、どのような状態が劣化症状なのか分からなければ、対処することも難しいでしょう。

ここからは、状態を見極められるようになるためにFRP防水に見られる劣化症状をご紹介いたします。

表面に薄いひび割れがある

劣化症状の中でも最も多い症状が、表面のひび割れです。

この症状が表れた場合、トップコートにひび割れが生じていることが考えられます。

ひび割れが生じているからと言ってすぐに大きな問題には発展しませんが、放置しているとひび割れの範囲が徐々に拡大していく可能性があります。

さらに、ひび割れの箇所から防水層の劣化が進み、最終的には雨水が浸入するといったことにもなりかねません。

表面の薄いひび割れの時点ですぐに対処すれば、トップコートの塗り替えだけで済むため、早めに改善することができます。

浮きや剥がれがある

防水層の浮きやトップコートの剥がれなどの症状は、放置していると雨水の浸入につながる深刻な状態です。

浮きや剥がれを放置していると、生じた隙間から雨水が入り込み雨漏りなどの深刻な症状を引き起こしかねません。

浮きや剥がれは日常生活において気が付きにくい症状であるため、いつの間にか症状が悪化していることも多々あります。

そのため、発見次第すぐに専門業者に相談しましょう。

雨漏りが発生している

天井や壁に染みが発生している・天井から雨水が垂れてくるなどのような症状は、雨漏りが発生するサインです。

雨漏りが生じている場合、トップコートや防水層に深刻な破損・劣化が生じている可能性が高いため、迅速に対処しなければいけません。

また、多くの雨水が建物内部に入り込むと、下地の劣化・建物内部の柱や梁の腐食などの問題を引き起こし、建物の耐久性を大幅に低下させることにつながるのです。

さらに、漏電による感電や火災、家具や家電の破損、カビの発生などの健康・生命に関わる事故の原因にも発展しかねません。

雨漏りは発生箇所を正確に特定することに加えて、症状に応じた適切な修繕が必要不可欠です。

深刻な状態は放置せず、必ず専門業者に依頼してメンテナンスを行いましょう。

退色している

劣化して機能が失われつつあるトップコートは、退色が生じることがあります。

退色が生じているからといってすぐに深刻な状態に陥る訳ではありませんが、すでに劣化が進んでいる証拠といえます。

つまり、退色はトップコートを塗り替えするタイミングを示唆しているのです。

新築時と比較して色が変化しているのであれば、トップコートの塗り替えを検討しましょう。

FRP防水の施工手順

FRP防水を適切に理解するためには、どのような工程を経て施工が行われるのかを知っておくことが大切です。

ここでは、FRP防水の施工手順をご紹介いたします。

防水面の清掃

防水面の清掃は、防水工事において最初に行うべき工程です。

高圧洗浄を行うことで、防水面に付着している汚れを除去することができます。

仮にこの工程を飛ばしてしまうと施工不良が起こる可能性が高まるため、丁寧に作業を進めることが求められます。

下塗り材の塗布

防水面の清掃が完了したら、次はプライマーと呼ばれる下塗り材の塗布です。

下塗り材には下地と防水層の密着性を高めてくれる接着剤のような役割があります。

また、この作業では刷毛やローラーを使用して均一に塗布していきます。

ポリエステル樹脂の塗布

防水用のポリエステル樹脂と硬化剤を調合し、刷毛やローラーを用いて塗布していきます。

塗りムラが生じると施工不良の原因になるため、規定量を均一に塗布していく技術が求められます。

ガラスマットの貼り付け

施工箇所に適した寸法に割り付け、ガラスマットを貼り付けていきます。

その後、ポリエステル樹脂を規定量均一に塗布していきます。

さらに、脱泡ローラーを用いてマット内にある気泡を除去していくことで、防水層の生成が行われていくのです。

トップコートの塗布

防水層が形成されたら、最後にトップコートの塗布です。

トップコートも均一に塗布しなければ十分な効果が得られないため、慎重かつ丁寧に作業を行っていきます。

この工程を終えた時点で、FRP防水工事が完了となります。

FRP防水に対応する業者を選ぶ際のポイント

FRP防水を業者に選ぶ場合、選び方にいくつかのポイントがあります。

このポイントを押さえて依頼することで、施工時・施工後にトラブルが生じるリスクを抑えられるでしょう。

ここでは、FRP防水に対応する業者選びのポイントをご紹介いたします。

見積もりの内容は詳細か

業者選びの際に、見積もりの内容は必ず確認しておくべきポイントです。

防水に対応する業者の中には、「FRP防水工事一式」とまとめて表記しているケースがあります。

仮にこのままの状態で依頼した場合、打ち合わせとは異なる施工で進められても完成まで気が付けないといったリスクがあるのです。

実際に、ひとまとめにされた見積書で依頼した場合、予定していた箇所以外の場所で施工が行われていたといった事例もあります。

このようなトラブルを未然に防ぐためにも、見積書の内容を慎重に確認して曖昧な箇所や大雑把にまとめられた箇所の詳細を必ず確認しましょう。

適正な料金設定になっているか

施工する業者によって金額はそれぞれ異なりますが、相場よりもかけ離れた金額を提示された場合は注意が必要です。

相場よりも高い金額であれば、不要な工程が含まれている・どこかで不当な金額が請求されているといったことが考えられます。

一方で、相場よりも安すぎる金額である場合、必要な工程が含まれていないといったことも多々あります。

この場合、施工が進んだ段階で追加契約を結ばされて、最終的に高額な費用を支払わなければならないケースもあるのです。

防水工事の相場を知るためには、複数の業者に相見積もりを取ることが効果的です。

施工後の保証があるか

業者ごとに保証内容がそれぞれ異なるため、事前に保証有無の確認は欠かせません。

保証が充実している業者であれば、施工後に異変が生じても迅速に対応してくれるため、安心してお任せできるでしょう。

一方で保証を用意していない業者であれば、万一のトラブル時に対応してくれないといったことも起こり得るのです。

保証の有無は安心材料となるため、依頼前にしっかりと確認しておくことをおすすめします。

FRP防水に関するFAQ3選

FRP防水はあまりなじみのない工事であるため、気になることや不明点をお持ちの方も多いでしょう。

ここでは、FRP防水に関して寄せられるお問い合わせのうち、特に多いものをご紹介いたします。

FRP防水の工期はどれぐらい?

FRP防水は乾燥待ちの工程が少ないため、他の防水工事よりも工期が短いといった特徴があります。

そのため、工期はおよそ1日から2日前後となります。

ただし、施工時の状況や天気などによって変動する可能性があるため、事前に専門業者に確認しておきましょう。

FRP防水の耐用年数はどれぐらい?

FRP防水の耐用年数は、おおよそ10年から13年前後です。

そのため、10年目を迎えた時点で防水工事を検討することをおすすめします。

ただし、トップコートの寿命は5年前後であるため、5年ごとのメンテナンスは欠かせません。

FRP防水以外にはどんな工事がある?

建物において採用されている防水工事は、ウレタン防水・シート防水・アスファルト防水などが挙げられます。

それぞれに異なる特徴があるため、防水工事を検討する際は全ての防水工事を視野に入れることをおすすめします。

まとめ

FRP防水におけるトップコートは、防水層を長持ちさせる大切な役割を担っています。

そのため、トップコートにこまめなメンテナンスを行い、常に万全な状態を維持することが欠かせません。

インターネット上にはトップコートをプロに依頼しないで自身で行えるといった情報もありますが、建物を安全な状態に維持したい場合はおすすめできません。

今回ご紹介させていただいたように、プロに施工を依頼するメリットや自身で施工を行うデメリットは数多く存在するため、高品質な施工を実現するためにはそれらを正しく理解しておく必要があります。

トップコートの塗り替えや防水工事を検討する際は、信頼できる専門業者に相談してみましょう。

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