外壁塗装をDIYでするのは可能?メリット・デメリットやおすすめしない場合など徹底解説
近年DIYがブームとなり、家具の製作やご自宅のちょっとした工事を自身でやりたいと考えている方が増加しています。
このような方の中には、定期的に施工を行う必要がある外壁塗装工事も業者に依頼するのではなく、DIYでやってみたいと考えている方がいらっしゃるでしょう。
しかし、外壁塗装は大掛かりな施工になるため、DIYでできるのか気になるかと思います。
そこで今回は、外壁塗装をDIYですることの可否や、メリット・デメリットなどについてご紹介いたします。
外壁塗装をDIYでするメリット
外壁塗装はDIYで施工ができるケースがあります。
DIYで行う外壁塗装は、業者に依頼する時とは違ったさまざまなメリットがあるため、挑戦してみようと思う方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、外壁塗装をDIYで行うメリットについてご紹介いたします。
費用が安くおさえられる
業者に依頼する時とは異なり、自身だけで施工を進められるDIYでの外壁塗装の場合には人件費がかからないため、費用を安くおさえられるといったメリットがあります。
準備しておくものは施工に必要な道具や塗料のみとなっています。
業者に依頼する際には施工費用や職人の人件費、その他費用がかかるものの、DIYではそれらの費用を節約して施工できるため金額も非常に安くなるのです。
好きなタイミングで施工できる
業者に依頼する時期やタイミングによっては施工が数週間先や数ヶ月先になるといったことが起こり得ます。
また、施工の際には職人が出入りするため、その立ち合いなどにも時間がとられてしまうでしょう。
DIYであれば自身の空き時間を活用して施工できるため、好きなタイミングで作業ができるといったメリットがあります。
日々の生活の空き時間で少しずつ施工を進められるといった楽しみ方もできるのです。
外壁塗装をDIYでするデメリット
外壁塗装をDIYでする場合、メリットだけではなくデメリットが生じることがあります。
DIYを検討されている方は、メリットとデメリットを加味して検討していくことが大切です。
ここでは、外壁塗装をDIYでするメリットについてご紹介いたします。
危険がともなう
外壁塗装では高い場所で作業をする際に、脚立などを用いて施工を行うと転倒や転落による事故が起こる可能性があります。
また、ヘルメットなどで頭を保護していなければ転落時に大怪我を追ってしまうことがあるため大変危険です。
DIYで外壁塗装を行う場合には、このような危険がともなうため要注意です。
失敗のリスクがある
DIYで外壁塗装をすることで失敗するリスクがあります。
専門業者は簡単そうに塗装工事を行い、きれいに仕上げていますが、技術や経験がない方ではそのようにはなりません。
むしろ、上手く塗装できずに仕上がりが汚くなってしまう、塗りムラがあるといったことは十分に起こり得ることです。
きれいな仕上がりにしたいのであれば、専門業者に依頼することをおすすめします。
材料の準備に手間がかかる
外壁塗装に必要な道具を揃えるには手間がかかります。
また、施工に失敗してやり直しをするために追加で塗料が必要になる場合や、きれいに仕上げるために養生テープやシートが必要になる場合には、追加で購入しなければいけません。
結果として道具を揃えるだけでも多くの手間になるのです。
工期がかかる
専門業者に外壁塗装を依頼する場合、工期はおおよそ1週間前後になるでしょう。
しかし、DIYで空き時間を活用して施工する場合には、数ヶ月単位の時間がかかるケースが多々あります。
長期間施工し続けなければいけなくなるため、肉体的にも精神的にも負担がかかるかもしれません。
保証がない
専門業者に依頼した場合、施工後に不具合が発生しても保証で対応してくれることがあります。
しかし、DIYではそのような保証がないため、施工後に問題が生じても自己責任として自身で対処しなければいけません。
このように、DIYでは保証がないため施工後でも安心できないといったデメリットがあるのです。
外壁塗装をDIYでする手順
外壁塗装をDIYでする場合、正しい手順で作業を行わなければ塗装の効果を発揮できません。
ここでは、外壁塗装をDIYでする手順についてご紹介いたします。
道具の準備
外壁塗装を行うためには、最初にホームセンターなどで道具を揃えて準備を進めていかなければいけません。
施工に必要な道具は主に、下塗り塗料・上塗り塗料・うすめ液・刷毛・ローラー・ゴーグル・手袋・マスク・養生テープやシート・高圧洗浄機・コーキング材などです。
この中でも特に注意が必要なのが塗料です。
塗料には大きく分けて水性と油性に分類できます。
DIYであれば臭いが少なく身体への負担が軽い水性のものにすることをおすすめします。
洗浄
外壁に古い塗料や汚れが残っていると、上手に塗装したとしてもすぐに剥がれてしまいます。
そのため、最初に高圧洗浄やブラシを用いた外壁の洗浄を行う必要があります。
養生
施工箇所以外に塗料が付着することを防ぐために、周辺を養生する必要があります。
養生テープによる付着の防止や、養生シートによる飛散の防止を行いましょう。
下地処理
下地にひび割れなどの破損が生じていると、そこから雨水が浸入してしまうかもしれません。
破損している箇所はコーキング材を用いて補修を行いましょう。
下塗り
下地と上塗り塗料を密着させる役割を担うのが下塗りです。
上下左右均一になるように素早く丁寧に塗ることが大切です。
また、塗装完了後はしっかりと乾燥させましょう。
乾燥が中途半端だと上塗り塗料がうまく塗装できずにきれいに仕上がらなくなるため、要注意です。
中塗り・上塗り
この工程では、中塗り・上塗りとして合計2回塗装を行う必要があります。
ムラがないように厚みをつけて塗りつつ塗料が垂れないように注意しましょう。
また、上塗りの際には一気に一面を塗らなければきれいに仕上がらないなどの気を付けるべきポイントがいくつもあります。
完工
塗装が完了して塗料が乾燥したら、使用した道具の片付けや養生テープ・シートの撤去を行いましょう。
また、施工箇所を確認してムラや塗り忘れがないことの確認も欠かせません。
外壁塗装のDIYをおすすめしない場合とは?
DIYで外壁塗装をする場合、施工の内容によっては問題が生じることがあります。
このような問題は、取り返しがつかない事態に発展する可能性もあるため、注意が必要です。
ここでは、外壁塗装のDIYをおすすめしない場合についてご紹介いたします。
足場が必要な2階以上の外壁塗装をする場合
足場が必要になる2階以上の外壁塗装を行う場合は、DIYですることはおすすめできません。
足場材をレンタルして自身で組むことを想定される方がいらっしゃいますが、足場は正しく組まなければ崩れるリスクがあるのです。
2階以上の外壁塗装をする場合、施工中に足場が崩れたり転んで転落したりすると命に関わる大怪我を負ってしまう可能性があります。
高い場所の施工が必要な場合には専門業者へ依頼して安全に施工しましょう。
外壁の劣化が深刻な場合
外壁の劣化が深刻な場合、塗装工事を行うのではなく専門業者に依頼して補修を行うことが最優先です。
自身で外壁の補修を行おうとしても、専門知識や技術がなければ難しいでしょう。
そのため、自身で対応するのではなく専門業者に補修を行ってもらい、劣化の状態を改善しなければ建物の寿命を短くしてしまう可能性が高いのです。
近隣に迷惑をかけたくない場合
DIYで外壁塗装工事を行う場合、周囲に塗料が飛散してしまう可能性があります。
飛散した塗料は、近隣のご自宅や車などに付着してしまうといったことが起こり得ます。
結果として、近隣に多大なご迷惑をおかけすることになりかねません。
このようなトラブルを回避したい場合には、専門業者への依頼をおすすめします。
まとめ:外壁塗装は業者に依頼しよう
外壁塗装はDIYでできるといった意見はインターネット上に多くありますが、実際には知識や経験がない場合は大変難しいと言えるでしょう。
道具の準備や手順に従った施工、きれいに仕上げるための塗装などいくつもの注意点があります。
また、施工には事故や怪我、施工品質や近隣の方とのトラブルなど多くのリスクがあります。
このようなリスクを負うのであれば、信頼できる専門業者に対応してもらうことがおすすめです。
外壁塗装工事はご自宅を守るために欠かせないものであるため、プロに任せて高品質な施工を行うことが非常に大切です。