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外壁塗装で使われる塗料の種類とは?耐用年数や塗料を選ぶポイントなど徹底解説

塗装工事

外壁塗装を検討した場合、専門業者から塗料について確認された経験がある方も多いと思います。

塗料と一口に言ってもその種類はさまざまあり、塗料によって耐用年数や特徴などが大きく異なります。

そのため、塗装工事において塗料選びを適当にしてしまうと、後々後悔するといったことになりかねません。

外壁塗装で使用される塗料を選ぶ場合、いくつかのポイントを押さえて検討することが大切です。

そこで今回は、外壁塗装で使用される塗料の種類や耐用年数、塗料を選ぶポイントについてご紹介いたします。

外壁塗装はなぜ必要?

新築工事の際に建物に塗布された塗料は、年数が経過していくにつれて色褪せや塗装の剥がれなどが現れ始めます。

また、塗料の問題だけでなくコケやカビが発生するといったことも起こり得るため、建物の外観が古びてしまい印象が悪くなってしまうでしょう。

このように、建物は年数が経過すると見た目が古びてしまうため、美しい外観を取り戻すために外壁塗装は欠かせません。

また、見た目だけではなく建物を保護するといった目的もあります。

建物は年数が経過すると外壁にひび割れや剥がれなどの症状が現れ、そこから雨水が浸入するといったことが起こり得ます。

この状態を放置すると建物内部に雨水が浸入してしまい、内部の腐食による建物の耐久性の低下といった問題の原因になるのです。

塗装工事を行うことで、外壁の劣化を遅らせる効果も見込めます。

このように外壁塗装を行うことで見た目と建物の寿命を守れるため、定期的な施工が欠かせません。

外壁塗装で使われる塗料の主な種類

外壁塗装で使用される塗料には、いくつもの種類があります。

それぞれ特徴や耐用年数、施工単価が大きく異なるため、数多くある塗料の中から自身の状況に適したものを選ばなければいけません。

ここでは、外壁塗装で使われる塗料の主な種類についてご紹介いたします。

アクリル塗料

アクリル樹脂を主成分とするアクリル塗料は、30年ほど前までは外壁塗装に使用される主流の塗料でした。

現在ではさまざまな種類の塗料が登場しており、昔ほど使用されることはなくなりました。

アクリル塗料は他の塗料よりも単価が安く、発色が良いといった特徴があります。

そんなアクリル塗料の単価は、1㎡あたり1,500円から2,500円前後です。

ただし、耐用年数は3年から6年と非常に短いため、小まめに塗装工事を行わなければいけません。

ウレタン塗料

ウレタン樹脂を主成分としたウレタン塗料は、外壁だけではなく雨樋などの付帯部や木部・鉄部などにも使用されることの多い塗料です。

この塗料は柔軟性があり、塗装した箇所との密着度が高いといった特徴があります。

また、他の塗料よりも光沢が強いため、艶のある仕上がりにできるといった魅力があります。

そんなウレタン塗料の単価は、1㎡あたり1,000円から2,000円前後となり、比較的安価に施工ができるでしょう。

また、耐用年数は7年から10年前後であるため、価格と性能のバランスが良い塗料なのです。

シリコン塗料

シリコン塗料は、近年外壁塗装の主流となっている塗料です。

汚れに強く耐久力が強いといった点や、湿気を通しやすいためカビや藻が発生しにくいといった特徴があります。

また、防水性にも優れているため、雨から外壁を守り劣化を防ぐ効果もあります。

さらに、人気の高いシリコン塗料は商品のラインナップが豊富にあるため、色や好みの性能など幅広い選択肢の中からお目当てのものを選択可能です。

シリコン塗料の耐用年数は10年から13年となります。

また、単価は1㎡あたり2,000円から3,500円であるため、コストパフォーマンスに優れているといった魅力もあります。

ラジカル塗料

ラジカル塗料はラジカル制御型の酸化チタンを活用しているものであるため、高い耐久性を誇るといった特徴があります。

塗料に含まれる酸化チタンは紫外線に晒されることで、ラジカルと呼ばれるエネルギーが発生して塗料を劣化させます。

この劣化によって、チョーキング現象と呼ばれる外壁の表面に粉が出る現象が起こるのです。

これを防ぐための技術が詰まった塗料がラジカル塗料です。

ラジカル塗料は耐久性に優れていたり、防汚・防カビ・防藻の効果があったりなどの魅力があるため、現在では外壁塗装で使用されることが多くなりました。

耐用年数は12年から15年、単価は1㎡あたり3,500円から5,000円となります。

フッ素塗料

フッ素樹脂は、蛍石を原料としたフッ素が配合された塗料です。

この塗料は汚れをはじく非粘着性、酸性雨に強い耐薬品性、汚れが滑り落ちやすい低摩擦性、紫外線に強い耐候性など、さまざまな魅力があります。

フッ素樹脂の耐用年数は15年から20年、単価は1㎡あたり3,000円から5,000円前後です。

このように耐用年数は他の塗料より長いものの、単価はやや高いといった特徴があります。

一般住宅以外にも、塗り替え頻度を少なくしたい東京スカイツリーをはじめとした大型建築物にも採用されている信頼性の高い塗料です。

無機塗料

最近登場したばかりの無機塗料は、他の塗料以上に抜群の耐久性を誇る塗料です。

この塗料は無機物を配合して作られた塗料であり、主な成分はセラミックやケイ素です。

無機物は、紫外線で劣化せずに硬くて頑丈であるといった特徴があります。

無機塗料は、無機物のこれらの特徴を活かしつつ塗料として使えるように加工したものであるため、汚れが落ちやすく耐久性に優れているのです。

そんな無機塗料の耐用年数は20年から25年、単価は1㎡あたり4,000円から5,500円です。

ただし、取り扱っていない塗装工事業者もいるため、施工を検討する際には扱っているか事前に確認しましょう。

外壁塗装の塗料を選ぶポイント

外壁塗装で使用される塗料にはさまざまな種類があるため、どの塗料にするべきか判断ができないという方も多いでしょう。

外壁塗装の塗料を選ぶ場合には、いくつか押さえておくべきポイントがあります。

ここでは、外壁塗装の塗料を選ぶポイントについてご紹介いたします。

コストパフォーマンスを考える

外壁塗装の塗料は、ただ安いものを選べばお得に施工できるというものではありません。

単価が安いものの耐用年数が短いものであれば、小まめに塗り替えをしなければいけないため、イニシャルコストは安いもののランニングコストが掛かってしまうといったことが起こり得るのです。

このように、塗料の耐用年数と施工単価のバランスを加味して塗料を選ぶことも1つのポイントです。

この考え方をする場合には、外壁塗装の主流であるシリコン塗料をベースに考えることをおすすめします。

色から選ぶ

性能だけではなく色も重要なポイントです。

外壁塗装する場合には、周囲の建物との調和と、自身の好みの色のバランスを考えなければいけません。

また、年数が経つと色褪せや汚れが生じるため、汚れが目立ちにくいグレー系やクリーム系などの色を選択するのも1つの手です。

機能性から選ぶ

塗料を選ぶ場合、色だけではなく機能性も重要なポイントです。

塗料には熱を反射させる遮熱性や、熱の伝わる量を少なくする断熱性、カビや藻の発生を抑える防カビ・防藻性など、さまざまな機能が付与されているものがあります。

これらの機能は建物の環境や状況などによって、必要になるものが大きく異なります。

自身の建物に必要な機能を精査し、その上で検討しましょう。

外壁材との相性で選ぶ

外壁塗装で使用する塗料は、外壁材との相性があります。

そのため、塗料を選択する場合には、その相性を検討することも大切です。

例えば、塗膜が固いフッ素塗料は外壁にひび割れが発生すると、一緒に割れてしまうことがあります。

そのため、モルタル外壁などのような動きのある外壁材には適さないことがあるのです。

他にも外壁材と塗料の相性の良し悪しがあるため、専門業者に確認してから検討していくことをおすすめします。

まとめ

外壁塗装に使用される塗料にはいくつもの種類があり、それぞれに特徴があります。

塗装工事は建物を守るためには欠かせないものであり、その役割を担う塗料選びは大変重要です。

いくつもの種類がある塗料の中から、外壁材との相性やコストパフォーマンス、色や機能性などさまざまな視点から検討していかなければいけません。

このような判断はなかなか自身だけでは難しいため、信頼できる専門業者に相談してプロの視点からアドバイスをもらうことをおすすめします。

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