【こんなに違う】FRP防水の施工単価や費用相場はどのくらい?見積り依頼の注意点についてもご紹介
今回はいくつか種類がある防水工事の中でも、FRP防水について解説をしていきます。
FRP防水の特徴に加えて、施工方法によって費用も異なってくるため費用相場の説明や、見積りを取る際の注意点についても説明をしていきます。
施工業者に防水工事をお願いする際の予備知識にもなるため参考にしてみてください。
FRP防水とは?
まずはじめに、FRP防水という言葉をご存知でしょうか。
FRPの言葉について説明をしておきます。
FRPとはFiber Reinforced Plasticsの略称で、ガラス繊維などの強化材によって補強された、プラスチックという意味になります。
ポリエステル樹脂と硬化剤を混ぜ合わせ、そこにガラス繊維などの補強材を加えて一体化させた塗膜防水になります。
摩耗性や耐久性に優れており、ベランダやバルコニー、屋上などの場所に防水を施すことをおすすめしています。
見た目に関しても継ぎ目のないきれいな仕上がりとなり、また塗膜の固まる速度も早いため、工期が短く済むという点がメリットとして挙げられます。
FRP防水の施工単価
では、次にFRP防水をした場合の施工単価について説明をしていきます。
施工場所や施工環境によって金額も変わってくるため概算の施工単価をお伝えします。
防水工事の場合、㎡単価で計算をすることが多いです。
FRP防水の場合、1㎡の単価相場は5,000円〜7,000円程度となります。
防水工事においては他にもウレタン防水やシート防水などの種類があります。
これらの防水はFRP防水と比較すると安い金額で防水工事を行うことが可能です。
FRP防水は材料費用が他の防水工事と比較すると高くなっているため、施工単価としても全体的に高くなっています。
その代わり耐久性に優れており、持続力は長い防水とされているため、施工後のメンテナンスは手間をとらずに済みます。
検討している施工予算と照らし合わせながら適している施工方法を選んでみてはいかがでしょうか。
FRP防水の施工手順
次にFRP防水はどのような施工手順で進めていくのかを説明します。
施工段階を大きく分けると下記の3つになります。
- プライマー塗布(下塗り工程)
- 積層工程(中塗り工程)
- トップコート塗布(仕上げ工程)
それぞれどのような特徴があるのか確認をしていきます。
プライマー塗布(下塗り工程)
防水工事を行う前段階として防水エリアの清掃をし、ゴミなどの除去をします。
そして、その下準備のあとに行うのがプライマー塗布になります。
清掃をした面に防水下地材として、床や壁の立ち上がり部分にプライマーを塗っていきます。
プライマーはいわゆる接着剤の役割を持っています。
この下塗りをすることによって下地と防水面との接着度を強めてくれる効果があります。
プライマー塗装を行わないと上塗りの塗装が剥がれてしまう可能性があるため、はじめの大切な工程となります。
積層工程(中塗り工程)
次の工程では、プライマー塗布をした部分にガラスマットを貼り付けていきます。
硬化剤を混合したポリエステル樹脂を使いながらガラスマットを貼り付けていきます。
ガラスマットにしっかりとポリエステル樹脂を浸透させる必要があるため、ローラーを使いながら丁寧に塗装をしていきます。
また、専用のローラーを使いながら中の気泡を抜いていくということも重要な工程になります。
次に、ベランダをイメージするとわかりやすいですが、グレー色をよく目にするかと思います。
このように着色をしたポリエステル樹脂を次の層として防水エリアに塗装をしていきます。
この中塗り工程では塗り重ねが必要になり、経年劣化した際に剥がれを事前に防ぐことにもつながってきます。
トップコート塗布(仕上げ工程)
最後の工程となるのがトップコート塗布ですが、その前にサンドペーパーでヤスリがけをするサンディングを行います。
この工程を行うことにより、ポリエステル樹脂とトップコートとの接着を強くします。
そして、防水エリアの表面保護としてトップコートを塗布し、表面が乾燥したら完成となります。
先程もお伝えしましたがFRP防水のメリットは、乾くのが早く短期間で施工ができるという点です。
そのため、リフォーム等であまり時間を掛けたくないという方には向いている施工方法になります。
見積もり依頼の注意点
防水工事を行う際には、事前に施工現場を見て見積りをとる必要があります。
実際に防水工事を考えてる方に向けて、見積りをとるときの注意点について説明をしていきます。
見積り依頼をする際に注意するポイントは下記の4つになります。
- 防水工事の金額
- 必要のない施工内容
- 施工実績
- 複数の業者での相見積り
1)防水工事の金額
まず、はじめに確認しておきたいのが防水工事の金額です。
もちろん、施工業者によって金額は異なってきますが、あまりにも相場からかけ離れている金額の場合には注意をする必要があります。
最初の特徴でもお伝えした通り、FRP防水の単価相場としては5,000円〜7,000円程度でした。
相場と比較して高くなりすぎていないか事前に確認をしておく必要があります。
反対に見積り金額が安くなりすぎている場合、必要な施工過程が抜け漏れしている可能性があるため、そちらも注意が必要になります。
必要面積に対して金額が適正かどうか確認することをおすすめします。
2)必要のない施工内容
次に、見積りをする際にどのような施工内容が含まれているのか見ておく必要があります。
防水工事が必要となる面積や、どのような施工過程が含まれているのか事前に確認が必要です。
場合によっては不必要な工程が含まれていて、相場よりも高い金額が提示される可能性もあります。
建築関係に詳しくない方の場合、見積書を見てもどのような工事を行うのか分かりにくい部分があります。
しかし、不安を事前に払拭しておく必要があるため、疑問に感じる部分は積極的に質問することをおすすめします。
3)施工実績
次に確認をしておきたいのが、防水工事における施工実績です。
工事をしてもらうのであればもちろん施工実績がある業者の方が安心をして頼むことができます。
建築業界に関わっている業者であれば防水工事ができる業者も多くあるでしょう。
しかし、防水工事を専門に行なっている業者のほうが知識も豊富で、高い品質で施工を行うことが可能です。
また、施工後のアフターフォローにおいても信頼して任せることができます。
ホームページを見てどのような実績があるのか確認することも、選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。
4)複数の業者での相見積り
最後のポイントとして抑えておきたいことが、上記のポイントを踏まえたうえで、複数の業者で相見積りをとるということです。
複数の業者を比較することによって、金額が適正か、施工に不備がないかなどを事前に確認することができます。
打ち合わせの際にそもそも防水工事の知識があまりない業者であれば、後に施工不備が発見される可能性もあります。
そのため、話を聞いたうえで信頼できる業者に工事をお願いするようにしましょう。
まとめ
今回は防水工事の中でも、FRP防水の特徴や施工手順について説明をしてきました。
また、防水工事を考えている方に向けて見積りをとる際のポイントも説明をしました。
水漏れなど大きな問題を事前に防ぐためにも、安心して頼める業者に防水工事をしてもらいたいと考えている方が多いと思います。
この記事を参考にして防水工事を検討してみてください。