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トタン屋根にウレタン防水塗料が必要な理由!費用相場や作業時の流れも解説

防水工事

薄く加工した鋼板を亜鉛でメッキ処理したトタンは、古くから多くの住宅や工場の屋根材に採用されてきた部材です。

トタンは、素材自体が軽いため建物への負担が少ないことや、施工にかかる費用が安いなどの多くのメリットがあります。

しかし、適切なメンテナンスを行わなければ劣化が生じて思わぬトラブルが起こりかねません。

トラブルを未然に防ぐための方法の1つに、ウレタン防水塗料を塗布するといった方法があります。

現在トタン屋根の建物にお住まいの方や、今後トタン屋根の利用を検討している方の中には、トタン屋根にウレタン防水塗料が必要な理由について気になる方も多いでしょう。

そこで今回は、トタン屋根にウレタン防水塗料が必要な理由や施工時の費用相場、作業の流れなどについてご紹介いたします。

そもそもウレタン塗料とは?

ウレタン塗料とは、ウレタン系樹脂を主成分とした塗料のことです。

この塗料は一昔前までは多くの外壁塗料としても使用されてきた塗料であり、現在も高い人気があります。

そのため、多くの業者がウレタン塗装に慣れており、打ち合わせしやすい・作業がスムーズに進むなどの魅力があります。

さらに、他の塗料に比べてバリエーションが非常に多く、使いたい色や性能から自身の希望にマッチしているものを見つけやすいです。

このような特徴のあるウレタン塗料を採用するメリットとして、施工費用の安さが挙げられます。

費用相場は、塗料だけであれば1㎡あたり1,800円から4,500円前後といったように、他の塗料よりもリーズナブルな価格で施工可能です。

しかし、施工には塗料以外にも費用が発生するため、総額は後程改めてご紹介いたします。

そして、施工費用の安さ以外にも、ウレタン塗料には弾性があるため、塗装面にひび割れが生じにくいといったメリットもあります。

一方で、耐久性が低いため、塗り替えの頻度が高い点がデメリットです。

ウレタン塗料の耐用年数は5年から10年であるため、30年間の塗り替え回数は3回から6回が想定されます。

そのため、メンテナンスコストがかかる点には注意が必要です。

ウレタン塗料には一長一短の特徴があるため、事前にウレタン防水塗料の特徴を知り、その上で専門業者に相談してみることをおすすめします。

トタン屋根にウレタン防水塗料が必要な理由

ウレタン防水塗料は、雨風や紫外線からトタン屋根を守り長持ちさせる役割を担っています。

もしも、ウレタン防水塗料がなければ、雨風や紫外線の影響で徐々にトタン屋根の劣化が進んでいくでしょう。

劣化が生じたトタン屋根は、亜鉛メッキがはがれた箇所から赤さびが発生していきます。

赤さびを放置すると、発生範囲が次第に拡大していくでしょう。

そのまま症状が悪化することで、屋根全体に赤さびが広がり耐久性が低下する・赤さびによってトタン屋根に穴が開いて雨漏りが発生するといった事態に発展します。

雨漏りが発生した場合には、大がかりな屋根工事が必要になったり、建物内部に被害が生じたりすることで、多くの費用が発生してしまうでしょう。

このような事態を未然に防ぐためにも、適切なタイミングでウレタン防水塗料を塗布してトタン屋根を保護することが必要になります。

そのため、ウレタン防水塗料はさまざまなトラブルの原因である赤さびの浸食を防ぐために、欠かせないものなのです。

トタン屋根をウレタン防水塗料で塗装する際の費用相場

トタン屋根をウレタン防水塗料で塗装する場合、塗料だけであれば1㎡あたり1,800円から4,500円前後が費用相場です。

しかし、塗料以外にも施工時に行う高圧洗浄やケレン(下地処理)、安全な施工に欠かせない足場設置などに費用が発生します。

高圧洗浄は1㎡あたり300円から400円、ケレン(下地処理)は1㎡あたり500円から700円が費用相場です。

また、足場設置は1㎡あたり1,000円から1,200円といったように相応の費用がかかります。

これらを全て加味した上で、標準的な塗り面積である80㎡のトタン屋根を塗装する場合の費用相場は、50万円前後となるのです。

ただし、施工時の状況や施工業者によって費用が上下するため、この金額はあくまでも目安となります。

トタン屋根をウレタン防水塗料で塗装する際の流れ

トタン屋根の塗装を検討する場合、どのような流れで施工を進めるのかを知っておくことは大切です。

なぜなら、流れを知っていればどのような施工を行うのかをイメージしやすいため、専門業者との打ち合わせがスムーズに進みやすいからです。

ここでは、トタン屋根をウレタン防水塗料で塗装する際の流れについてご紹介いたします。

ケレン作業

ケレン作業とは、ワイヤーブラシなどの工具を使用して劣化した塗膜やサビを落とす作業のことです。

この作業を行うことにより、塗料の密着度を高めるといった効果が見込めます。

もしも、ケレン作業を行わないまま塗装工事を行ってしまうと、塗膜と下地の密着性が悪くなり施工不良が生じる可能性が高まります。

塗装を長持ちさせる施工を実現するためには、必ず行わなければいけない作業です。

下塗り

サビが生じることで問題が発生する可能性があるトタン屋根の場合、サビ止め入りの下塗材を塗布する下塗りの作業が必要になります。

下塗りを行うことによりサビの発生を抑える効果や、下地と塗膜の密着度を高めて塗料がはがれにくくするといった効果が見込めます。

中塗り

下塗りの工程で塗布した下塗材が乾燥したら、次は中塗りです。

刷毛や塗装ローラーなどを使用してトタン屋根用のウレタン防水塗料を塗布していきます。

ここで塗り忘れや塗りムラがあると品質に大きな影響を及ぼすため、慎重に作業を進めていかなければいけません。

上塗り

中塗りの塗料が乾燥したら、最後は上塗りの工程です。

これは中塗りと同じ塗料を用いて作業を進めていきます。

塗料は2回塗布することで効果を発揮できるため、中塗りと全く同じ工程であっても大きな効果が期待できます。

屋根全体の塗装作業を終え、塗料が乾燥すれば作業終了です。

ウレタン防水塗料以外におすすめな塗料

ここまでは、トタン屋根に対してウレタン防水塗料を塗布することについてご紹介してきました。

しかし、塗料はウレタン防水塗料以外にもさまざまな種類があるため、現場の状況などにより別の塗料を検討しなければいけません。

そのため、他にどのような塗料があるのかを知っておくことで検討がしやすくなるでしょう。

ここでは、トタン屋根の塗装において、ウレタン防水塗料以外におすすめの塗料についてご紹介いたします。

シリコン塗料

シリコン塗料は、現在では多くの建物で採用されている人気の高い塗料です。

この塗料は耐水性や耐候性に優れており、ウレタン防水塗料よりも費用がやや高いものの非常に長持ちするといった魅力があります。

さらに、汚れにくく色褪せしにくいといった特徴があるため、トタン屋根以外にも外壁塗装や屋内の塗装など幅広い用途で使われています。

フッ素塗料

フッ素塗料は、近年徐々にシェアが増えてきている塗料です。

この塗料は耐用年数が非常に長いため、ウレタン塗料よりもメンテナンスの手間や費用を抑えられるといった強みがあります。

さらに、雨水とともに汚れやホコリを落とす機能があるため、清掃にかかる手間を減らせるなどのメリットが多くある塗料です。

そのため、トタン屋根に限らず大型施設をはじめとした多くの建物で採用されています。

無機系塗料

無機系塗料は、ガラスや石などの自然界にある無機物を配合させて生成された塗料です。

価格は、ウレタン塗料の約2.5倍と非常に高額であるものの、経年劣化しにくくコケ・カビが発生しにくいといった特徴があります。

防汚性に優れており表面に汚れが付きにくいため、清掃などのメンテナンスが少なくて済むでしょう。

さらに、不燃性を備えているため、万一近くで火災が発生しても他の塗料に比べて燃えにくいのです。

そのため、雨風や紫外線だけではなく、火災からも建物を守る効果が見込めます。

トタン屋根が劣化している時のサイン

トタン屋根は年数が経過することで、さまざまな劣化サインが表れます。

劣化サインを放置していると症状が次第に悪化してくるため、すぐに専門業者に相談しなければいけません。

ここでは、トタン屋根の劣化サインをご紹介いたします。

粉が吹いている

表面にチョークのような粉が吹いており触れると付着するといった現象は、チョーキング現象と呼ばれる劣化サインです。

チョーキング現象とは、紫外線の影響によりトタン屋根に施された塗料に含まれる顔料が粉状となって表面に出てくる現象です。

粉が吹いた状態になると塗料の防水機能が失われているため、放置すると雨水により屋根の劣化が進む可能性があるでしょう。

そのため、早急に塗り替えをしなければいけません。

変色している

塗装の表面に色あせが生じている場合、雨風や紫外線の影響で劣化が生じている証拠となります。

色あせが発生しているからといって、すぐに何かしらの問題が発生するわけではありません。

しかし、放置していると防水機能が完全に失われてトタン屋根にサビが生じる可能性が高まるでしょう。

赤サビが出ている

塗料による防水効果が失われて雨風に晒された場合、赤サビが生じることがあります。

金属であるトタン屋根は、赤サビが発生するとすぐに範囲が広がっていき、屋根全体の劣化が急速に進んでしまうでしょう。

赤サビを放置していると、腐食によって屋根に穴が開き、雨漏りが発生するかもしれません。

そのような状態になれば、屋根全体を交換するなどの大がかりな補修工事が必要になるでしょう。

結果として、補修費用が高額になるのです。

そうならないためにも、赤サビを発見したらすぐに専門業者に相談しましょう。

塗装がはがれている

塗装が劣化することで表面のひび割れが生じ、さらにそれがはがれ落ちるといったことが起こるでしょう。

塗装がはがれた場合、はがれた箇所から雨水が入り込むため屋根の劣化が急速に進みます。

さらに、はがれた箇所からサビや腐食が発生するなど、大きなトラブルの原因になりかねません。

塗装のはがれが発生した場合、すぐに塗装工事を検討する必要があります。

カビが発生している

塗料が劣化して防水機能が失われている場合、屋根の表面にカビが発生して変色することがあります。

カビの範囲が拡大していくと、建物の見栄えが悪くなる原因になります。

さらに、カビのよる健康被害や劣化した塗料による各種トラブルの原因になりかねません。

カビは放置していても状況が良くなることはなく、むしろ次第に悪化していくものです。

そのため、カビは放置せずに早急に対処することが欠かせません。

トタン屋根のメンテナンスを業者に依頼する際のポイント

トタン屋根を常に万全の状態に維持するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

しかし、メンテナンスを依頼する業者選びを誤ると、思わぬトラブルが発生する可能性があります。

トラブルを回避するためには、大切なポイントを押さえた業者選びが欠かせません。

ここでは、トタン屋根のメンテナンスを業者に依頼する際のポイントについてご紹介いたします。

実績を見る

屋根のメンテナンス工事に対応可能な業者の中には、実績が少ない業者もあります。

実績が少ない業者に依頼すると、経験不足による施工の不具合や費用が高額になるといったことが起こり得ます。

そのため、安心して依頼するためにも業者の実績の確認は欠かせません。

事前に業者のホームページを確認して、掲載されている施工実績を確認する・口コミや評判をチェックするようにしましょう。

提案力を確認する

提案力があることも、業者選びにおいて大切なポイントです。

提案力がある業者であれば、一見すると気が付きにくい潜在的な不具合を察知し、柔軟に対応してくれる可能性が高いです。

また、相談にも親身になって対応してくれるため、施工後の不具合が生じるリスクが低いでしょう。

アフターメンテナンスの有無を聞く

塗装工事は施工が完了して終わりという訳ではありません。

施工後に不具合が発生した場合にはその対応を行ったり、年数が経過するたびにメンテナンスや再施工をしたりする必要があります。

これらの対応は業者ごとに異なるため、依頼する業者のアフターメンテナンスの有無の確認は欠かせません。

まとめ

今回ご紹介させていただいたように、金属製のトタン屋根は塗装工事やメンテナンスを怠るとさまざまなトラブルが起こる可能性があります。

そのため、適切なタイミングで信頼できる専門業者に相談して対応する必要があるのです。

東京都中央区に拠点を置く修工舎では、トタン屋根の塗装工事をはじめとした各種施工を承っております。

弊社は、お客様の安心・安全のために全力を尽くすことをモットーとしており、無理な営業は一切行いません。

お客様のご予算や状況に応じて、最適な施工をご提案いたします。

建設業界歴16年以上の代表を筆頭に、多数のベテランスタッフが在籍しているため、高品質なサービスのご提供が可能です。

さらに、調査から施工、アフターサービスまで一貫して対応しているため、安心してご依頼ください。

調査やお見積もりは無料で承っているため、屋根の異変や不具合が生じた際には、ぜひ修工舎にご相談ください。

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