戸建ての大規模修繕が必要な時期と目安!費用相場やメリットも解説
戸建て住宅において、少しでも寿命を延ばして快適な環境を維持するためには大規模修繕が欠かせません。
しかし、大規模修繕を行う適切なタイミングなどが分からなければ、積極的に進めるのもなかなか難しいでしょう。
また、大規模修繕を実施する時に必要な費用相場も、検討する際の重要な材料になるでしょう。
これらの情報を知った上で定期的に大規模修繕を実施すると、戸建て住宅を劣化から守ることができるのです。
そこで今回は、戸建ての大規模修繕が必要な時期と目安をテーマにご紹介いたします。
戸建ての大規模修繕とは?
戸建ての大規模修繕工事とは、建物の劣化や老朽化を防ぐために定期的に行われる修繕工事のことです。
似ている言葉としてリフォーム工事がありますが、これは機能性やデザイン性を向上させることを目的として行われるものです。
戸建ての大規模修繕は、リフォーム工事とは異なり、主に修繕工事を行って機能性やデザイン性を新築時までに回復させることを目的としています。
施工内容としては、「下地補修工事」や「塗装工事」、「防水工事」などが主なものです。
ビルやマンションなどの全ての建物において行われる大規模修繕工事ですが、戸建てにおける大規模修繕工事は他の建物とは異なる特徴があります。
ここでは、戸建ての大規模修繕工事について、詳しくご紹介いたします。
マンションの大規模修繕との違い
不特定多数の方が住むマンションは建物の規模が大きいため、戸建てと比べると多くの作業員が作業に携わることになります。
そのため、作業員の事務所や仮設倉庫などのような仮設工事が行われることがほとんどです。
また、マンションには廊下やエントランスなどの共用部が多くあるため、その箇所の施工を行う必要があります。
一方で独立した1世帯、もしくは2世帯のみが住む戸建ての場合は、建物の規模がマンションに比べると大きくないため仮設工事が行われません。
他の違いとしては、大規模修繕工事を行う場合の費用の出所が挙げられます。
戸建ての場合は自身で費用を負担する必要がありますが、マンションの場合は入居者から毎月徴収している修繕積立金を費用に充てています。
ただし、マンションの工事費用は戸建てに比べると高額になるといえるでしょう。
戸建ての大規模修繕が必要な時期と目安
戸建て住宅における主要な工事範囲として、外壁・屋根・設備が挙げられます。
外壁は平均築年数20年で修繕を行うのが目安です。
塗膜や外壁材に劣化が生じるため、塗装工事・サイディングの張り替え・劣化箇所の修繕などの施工が行われます。
また、屋根の修繕時の平均築年数は、約23年です。
劣化が進んだ屋根は塗装の剥がれや色褪せ、屋根材の破損などの症状があらわれます。
そのため、大規模修繕において塗装工事や屋根材の修復・屋根の葺き替えを行います。
配管などの設備関係の修繕時の平均築年数は、約23年です。
施工には配管の清掃や交換、劣化箇所の交換が行われます。
ただし、施工が必要な時期はあくまで目安となるため、仮に劣化症状が確認された場合は早めに施工を検討することをおすすめします。
戸建ての大規模修繕において必要な工事一覧
戸建ての大規模修繕において必要な工事は、主に外壁・屋根・配管などの設備・床・内壁などです。
外壁や屋根は、常に雨風や紫外線に晒されているため、色褪せや破損などのさまざまな症状があらわれます。
これらの箇所の劣化や破損を放置していると、建物内部に雨水が浸入して雨漏りが発生することがあるため、要注意です。
また、配管などの設備は毎日のように使用しているため、サビや故障などが生じてくることがあります。
配管の劣化を放置しているとサビにより水に色がついたり、水漏れなどが発生したりするため、早めに対策をしなければいけません。
床や内壁も年数が経過すると破損が生じるため、クロスや床材の補修・交換などの修繕工事が必要になります。
このように、さまざまな箇所で異なる症状が発生するため、適切なタイミングで修繕を行いましょう。
戸建ての大規模修繕の費用相場
大規模修繕工事において必要となる箇所のうち、外壁と屋根は他の箇所に比べて費用が割高になる傾向があります。
なぜなら、高所での作業となるため足場の設置費用が含まれるからです。
費用相場としては、外壁では約135万円、屋根で約140万円となります。
一方で、足場が必要のない配管などの設備における費用相場は、約54万円前後です。
ただし、施工内容や劣化具合によって金額が変動する点に注意しましょう。
床や内壁などの室内における修繕工事の場合は、前者で約65万円、後者で約74万円となります。
これらの施工は、全面補修か部分補修かどうかによって金額が大きく変動します。
金額について詳しく知りたい場合は、専門の業者に見積もりを依頼しましょう。
戸建ての大規模修繕を実施するメリット
戸建てで大規模修繕を行うと、多くのメリットがあります。
メリットを知ることで、大規模修繕工事を前向きに検討できるようになるでしょう。
ここでは、戸建てにおいて大規模修繕を実施するメリットをご紹介いたします。
建物の寿命を延ばせる
防水工事や塗装工事などのような建物を守る役割を担っている工事には、耐用年数が設定されています。
仮に耐用年数を過ぎた場合は、雨風や紫外線から建物を守ることができなくなるため、急速に劣化が進んでしまうのです。
実際に大規模修繕工事を行っていない戸建ては、寿命が短い傾向にあります。
定期的な大規模修繕を実施することで、建物の寿命を延ばすことができます。
結果として、建て替えまでのスパンが長くなるため、長い目で見ると非常にお得です。
快適に暮らせる
大規模修繕を行うことにより、快適性を向上させることができます。
例えば、室内のクロスの張り替えや床材の交換を行うことで、室内が新築時のように新しい雰囲気になります。
そのため、これまでの生活の雰囲気を一転でき、快適な環境を作りだせるのです。
また、戸建てにおいて築年数が経過することで、キッチンなどの設備に不具合が生じることがあります。
このような不具合が生じていると、生活においてさまざまな制限が生じて不便に感じるでしょう。
これらの設備の修繕を行うことで不具合が解消されるため、快適な生活を取り戻せるのです。
快適な環境を取り戻したい場合は、大規模修繕工事を検討してみてください。
安全性が高まる
戸建てにおいて大規模修繕工事を後回しにしていると、劣化箇所から雨水が入り込むといったことが起こりかねません。
その結果、雨漏りを引き起こして室内を水浸しにしてしまうといったトラブルが生じる可能性が高まるのです。
雨漏りが生じた場合、家具や家電の破損だけではなく、電気設備を濡らすことによる漏電・火災などの命に関わる事故が起こる可能性があります。
他には、雨水によって外壁材や屋根材が劣化することによる剥落事故が生じる危険性もあります。
仮に屋根材や外壁材が剥落すると、自身やご家族の方に被害が及ぶこともあるでしょう。
これらの素材が直撃すれば、最悪の場合は命を落とすといったことにもなるのです。
大規模修繕工事を行うことで、これらの事故の発生を未然に防げるため、安全性を向上させることができます。
資産価値が上がる
将来的に戸建て住宅を売却したいと考えている場合、大規模修繕工事を行っていなければ資産価値が低下してしまうという問題が起こり得ます。
例えば、雨水が建物内部に浸入した場合、柱や梁などの重要な箇所に腐食やカビを引き起こすことがあります。
腐食やカビが発生した場合、建物の耐久性・耐震性の劣化や住む方への健康被害などの多くの問題を引き起こすことになるのです。
このような多くの問題を抱えた戸建てに対しては金額がなかなかつかないため、希望する金額を下回る査定結果が出る可能性もあります。
大規模修繕工事を行っていれば、その都度劣化箇所の修繕を行えるため、資産価値を高めることができます。
悪くなっている部分を一気に直せる
外壁や屋根、内装や設備などは年数が経過するごとに、それぞれに不具合が生じることがあります。
これらの不具合を都度修繕していると、費用や手間が大きくなってしまうでしょう。
そんな時は大規模修繕工事において必要箇所を一度に施工することで、劣化箇所を全て直せるのです。
特に、外壁と屋根の補修を別のタイミングで施工すると、それぞれの施工において足場を設置しなければいけません。
足場の設置を一度に行うことができれば、約数十万円分の節約につながるでしょう。
まとめ
東京都中央区に拠点を置く修工舎では、戸建てにおける大規模修繕工事に対応可能です。
大規模修繕工事に限らず、防水工事や塗装工事などの幅広い施工を行っております。
弊社はお客様からのご要望や環境に応じて、最適なご提案を常に行ってまいりました。
建物の状態だけではなく、周辺環境を意識した施工をご提案しているため、トータルでのサポートが可能です。
調査から施工、アフターサービスまで一貫して行っており、施工管理や保証制度も万全です。
また、調査やお見積もりは無料で承っておりますので、簡単なイメージであっても柔軟に対応を行います。
戸建てにおける大規模修繕工事をご検討の際は、ぜひ修工舎にお任せください。