雨漏りの応急処置と信頼できる修理業者を選ぶ方法を徹底解説
屋根や外壁から雨水が浸入し、天井のシミや雨水が垂れてくるなどの症状を引き起こす雨漏りは、早急に対処しなければいけない深刻な問題です。
雨漏りは自身で修理することは困難であるため、まずは応急処置を行って被害を最小限に抑えながら、業者に依頼することが欠かせません。
しかし、雨漏りの修理を依頼する際には信頼できる業者でなければ不安に感じてしまうといった方も多いでしょう。
雨漏りの修理業者を選ぶにはいくつかポイントがあります。
今回は、雨漏りが発生した際に行うべき応急処置と、修理業者を選ぶ方法についてご紹介いたします。
雨漏りの原因
一口に雨漏りと言っても、その原因はさまざま考えられます。
雨漏りの原因を知ることで、応急処置の際に役立つでしょう。
ここでは、雨漏りの原因についてご紹介いたします。
建物の老朽化
雨漏りが発生する原因として最も多いのが、建物の老朽化です。
長く住み続けた建物は、屋根や外壁材にダメージが蓄積されているため、ひび割れなどの破損が生じているかもしれません。
また、防水工事の効果が失われている状態であることも、雨漏りが起こる原因の1つです。
防水工事はおおよそ10年前後で寿命を迎え、屋根材や外壁材は20年から30年ごとにメンテナンスをしなければいけません。
定期的に建物のメンテナンスを行い、必要に応じて修繕工事をしなければ雨漏りが起こるリスクが高まるといえるでしょう。
台風などの自然災害
台風の強風により、屋根・外壁材の剥がれなどの損傷が生じた場合、雨水が浸入することが起こり得ます。
また、地震の場合には振動で外壁にひび割れが起こることがあります。
これらの症状は、目が届きにくい箇所で発生しているかもしれません。
自然災害が発生した際には業者にメンテナンスを依頼して異常がないか確認しましょう。
施工不良
リフォーム工事を行った直後であっても、施工不良によって雨漏りが発生することが起こり得ます。
特に屋根や外壁を施工した場合には、このようなトラブルが起こることがあります。
施工不良が発生した場合には、施工業者に連絡を取り、早急に対処してもらうようにしましょう。
雨漏りの応急処置
雨漏りが発生した場合、業者に依頼しても対処まで少し時間が掛かるケースがあります。
その間雨漏りを放置していると被害が大きくなるため、応急処置は必要不可欠です。
ここでは、雨漏りにおける応急処置の方法をご紹介いたします。
【天井】バケツを置く
天井から発生した雨漏りを放置していると、床が濡れてしまいます。
この状態のままでいると、床の腐食や電化製品の漏電を引き起こす原因になりかねません。
それを防ぐためには、雨水の落下地点にバケツを置いて雨水を溜めておく方法がおすすめです。
また、降ってきた雨水が勢いで跳ねることがあるため、バケツだけではなくタオルなどを敷いて飛散を防止しましょう。
【サッシ】タオルや吸水シートで水を吸い取る
サッシから雨漏りが発生している場合には、発生箇所にタオルや吸水シートを設置して水を吸い取りましょう。
また、カーテンをつけたままだとカビが発生する原因となるため、必ず外しておくことが大切です。
タオルや吸水シートは一定量しか吸い取れないため、小まめに交換しましょう。
【屋根】ブルーシートなどをかぶせる
建物内部への雨水の浸入を防ぐために、雨が浸入している箇所にブルーシートなどをかぶせることも効果的な応急処置です。
ただし、屋根は高所であるため転落の危険があります。
そのため、万全の安全対策を行ったうえで、なるべく2人で作業しましょう。
雨漏りを放置したらどうなる?
雨漏りが発生した場合、業者に依頼すると費用が発生するため、放置してしまう方も少なからずいらっしゃいます。
しかし、雨漏りを放置すると状況が悪化してさまざまな問題が起こるため、おすすめできません。
ここでは、雨漏りを放置したらどうなるのかについてご紹介いたします。
シミやカビが発生する
雨漏りが発生した場合、内壁にシミやカビが発生します。
シミやカビが発生すると、部屋全体の見た目に影響があるだけでなく、居心地も悪くなるでしょう。
また、カビの胞子を吸い込むことで健康被害が発生するため、高齢者やお子様がいらっしゃる家庭は特に注意が必要です。
さらに、クロスの剥がれや浮きが発生するため、短期間で交換しなければいけなくなります。
その結果、費用が余計に掛かってしまうため、出費による経済的な負担が増すのです。
シロアリが発生する
建物の木材を食い進み、耐久性を大幅に低下させるシロアリは、濡れた木材が好物であるといった特徴があります。
そのため、雨漏りが発生して建物内部が湿った状態になると、シロアリを引き寄せてしまうかもしれません。
シロアリを放置していると建物が倒壊するリスクが高まるため、建物に住めなくなる可能性もあるでしょう。
構造部が腐食する
建物内部に浸入した雨水は、柱や梁などの構造部と呼ばれる重要な箇所の腐食を引き起こします。
構造部に腐食が発生すると、建物の耐久性に大きな影響を及ぼしてしまいかねません。
その結果、建物の倒壊リスクが高まり、安全性が損なわれてしまうのです。
また、構造部を修理しようとすると大掛かりな工事になるため、膨大な費用が必要になります。
漏電のおそれがある
雨漏りによって、分電盤やコンセントが濡れることで漏電が発生する可能性があります。
漏電が発生すると停電や、さまざまな条件が重なることで火災が発生する可能性もあるでしょう。
さらに、感電のリスクが高まるため、建物の中で安全に生活することが困難になります。
雨漏りは放置していても自然に直らないため、早急な修理が必要です。
信頼できる修理業者を選ぶ方法
雨漏りの修理業者の中には、一部悪徳業者がいます。
このような業者に依頼してしまうと、高額な費用の請求や手抜き工事をされてしまう可能性があるため、絶対に避けておきたいはずです。
このようなトラブルを回避するためにも、信頼できる業者を選ぶ必要があります。
ここでは、信頼できる修理業者を選ぶ方法をご紹介いたします。
施工実績や資格を確認する
修理業者の施工実績や資格を確認することで、信頼できる業者か判断できます。
施工実績や資格は、その業者の技術力を知るための基準として活用できます。
なぜなら、施工実績が豊富であれば多くの現場で培ってきたノウハウがあり、資格があれば公に認められたスキルを有していると判断できるからです。
施工実績や資格はホームページなどで確認できる場合もあるため、事前にチェックしておきましょう。
見積書が細かく記載されているか確認する
見積書の内容が細かい、または施工ごとに内訳が記載されていれば、信頼できる業者であると判断できます。
中には「○○工事一式」とまとめた記載がされているケースがありますが、このような見積書ではどのような施工を行うのか・費用の内訳がどのようになっているかなどを確認できません。
結果として、希望していた施工と異なっている、必要な施工が行われていない、相場よりも高い金額が請求されたなどのトラブルに発展するケースがあるのです。
依頼の際には見積書の内容をよく確認しましょう。
保証やアフターサービスを確認する
雨漏りの修理工事を行ったとしても、雨漏りが再発するリスクは少なからずあります。
そのため、万一のことを想定して保証やアフターサービスを充実させている修理業者であれば信頼できるでしょう。
施工後に気になることがあった場合には、すぐに駆け付けて確認してくれるなどのアフターサービスがあると、安心して依頼できます。
このように、保証やアフターサービスの内容を加味して修理業者を選ぶこともおすすめの方法です。
まとめ
建物の年数が経過した場合や、自然災害や施工不良などのさまざまな要因によって、雨漏りが起こる可能性があります。
その際に、信頼できる業者に依頼して早急に対処してもらうことで、被害を最小限に抑えられるでしょう。
日本全国には数多くの修理業者が運営していますが、中には悪徳業者が潜んでいる可能性があります。
このような悪徳業者の被害に遭わないためにも、依頼前に業者のことを調べて冷静に判断することが何よりも大切です。
急な雨漏りであっても冷静さを失わずに、応急処置を行いつつも信頼できる良質な業者を見つけるために行動しましょう。