屋根の雨漏りは自分で修理できる?雨漏りの原因や業者に依頼時の注意点など徹底解説
屋根から雨漏りが発生した場合、修理をするために業者への依頼を検討される方が多いと思います。
しかし、業者に依頼すると費用が掛かってしまうため、自分で修理をしようという方もいらっしゃいます。
屋根の修理にはさまざまな危険が伴うため、自分で修理することはおすすめできません。
ただし、業者に依頼する場合でもいくつかの注意点があるのです。
そこで今回は、屋根の雨漏りの原因や屋根の修理を自分ですることのリスク、業者に屋根の修理を依頼する際の注意点などについてご紹介いたします。
屋根の雨漏りでお困りの方は、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
屋根が雨漏りする原因とは?
屋根が雨漏りする場合、いくつかの原因が考えられます。
その原因を特定しなければ修理ができないため、業者は最初に雨漏りの原因を探すのです。
ここでは、屋根が雨漏りする原因についてご紹介いたします。
屋根の劣化
屋根は常に外気に晒されているため、ご自宅のどの箇所よりも紫外線・雨・雪などの影響を受けやすい場所です。
このようなさまざまな外的要因により、施工した防水工事の劣化、屋根自体の劣化によって雨漏りが生じるのです。
また、屋根が劣化した場合は木材部分の腐食や割れ・欠けなどにより、雨水が浸入しやすくなります。
そのため、小まめにメンテナンスを行い、雨漏りの発生を未然に防ぐことが大切です。
板金の劣化
屋根だけではなく、板金の劣化によって雨漏りが発生することもあります。
板金が経年劣化することで、サビや凹みが発生するため穴が開いてしまうのです。
近年は耐久性の高い素材が用いられることが多いものの、以前の建物ではサビやすいトタンが使用されていることが多くありました。
トタンは耐久性が低く、10年前後で劣化が生じる可能性が高い素材です。
屋根に問題がなくても板金が劣化していることがあるため、気になる場合は業者に確認してもらいましょう。
ルーフィングの劣化
屋根や板金の下に敷く防水シートであるルーフィングが劣化することでも雨漏りが発生します。
ルーフィングは、屋根や板金から漏れた雨水を防ぐ役割を担っていますが、劣化すればこの役割が果たせなくなります。
現在のルーフィングにはアスファルトが主成分の耐久性が高いものが多く使用されていますが、昔の瓦屋根には薄い木の板が用いられていることが多かったため、劣化しやすいのです。
ルーフィングは普段意識しないものであるため、業者に状況を確認してもらう際はルーフィングも忘れずに見てもらいましょう。
施工不良
施工業者による施工不良によって、雨漏りが発生するケースもあります。
また、施工不良の中でも多いのが、スレートの縁切りのし忘れです。
スレート屋根は屋根瓦同士の重ね目に隙間を作ることで、屋根内部に雨水を溜めないようにしています。
屋根塗装を行う際に塗料で隙間が埋まってしまうため、塗装後に隙間の塗膜を切って水の通り道を確保する縁切りをしなければいけません。
しかし、中にはこの縁切りをし忘れてしまう業者も少なからず存在します。
縁切りを忘れてしまうと水の通り道を確保できず、屋根内部に水が溜まって雨漏りが発生してしまうのです。
このようなトラブルを防ぐためにも、信頼できる業者へ依頼することがとても大切になります。
屋根の雨漏り修理は業者に依頼しよう
屋根の修理を自分で実施しようとすると、さまざまなリスクが生じます。
そのため、費用が発生しても業者に依頼して安全に屋根の修理を行うことが大切です。
ここでは、屋根の修理を業者に依頼した方が良い理由について、ご紹介いたします。
高所作業で危険がともなう
業者が屋根を修理する場合、足場を組んだ後に安全帯を身につけて万全の状態で施工に臨みます。
しかし、個人では高品質な足場が組めないため、安全対策が疎かになってしまいがちです。
結果として施工中の転倒・転落といったことが起き、大きな事故に発展する可能性があります。
高所作業は、プロであっても少しの油断が大きな事故につながるため、注意しながら慎重に作業を進めているのです。
施工に不慣れな方が修理を進めてしまうと、より事故のリスクが高くなるため、屋根の雨漏り修理はプロの業者に依頼することをおすすめします。
状況がさらに悪化するリスクがある
雨漏りが発生する場合、さまざまな原因が考えられます。
この原因を正確に特定し、適切な処理をしなければ雨漏りは解決できないといえるでしょう。
知識や経験がない状態で施工した場合、雨漏りの原因の特定は非常に難しいです。
そのため、原因を特定せずに修理を行っても、原因が解決しないため雨漏りが改善されなかったり、余計に状況が悪化したりするリスクがあります。
状況が悪化してしまうと、修理に必要以上の費用が掛かります。
プロである専門業者に依頼することで問題を的確に対処できるため、状態が悪化するといったことは起こりません。
屋根を確実に修理するためにも、専門業者に依頼しましょう。
屋根の雨漏り修理を依頼する際の注意点
屋根の修理を業者に依頼する際には、いくつかの注意すべきポイントがあります。
このポイントを押さえることで、業者とのトラブルを避けることができるでしょう。
ここでは、屋根の雨漏り修理を依頼する際の注意点をご紹介いたします。
豊富な施工実績や資格を保有している業者に依頼する
修理の依頼をする前に、その業者の施工実績や保有している資格を確認しましょう。
実績がない業者に依頼すると、施工に必要な経験やスキルが不足しているため、施工不良が起こる可能性があります。
また、屋根修理の施工品質を保証する方法の1つに、保有している資格を確認することが挙げられます。
業者が保有する資格は施工技術を証明するものであるため、それを保有していなければ施工後に問題が起こる可能性があるでしょう。
施工実績や資格はその業者の技術力を知るための基準です。
ホームページなどで施工実績や資格の有無を確認し、依頼を検討しましょう。
見積書が細かく記載されているか確認する
業者から提示された見積書の内容は、よく確認しましょう。
業者の中には、「〇〇工事一式」といった記載をしているところがあります。
このような記載の場合、内容をよく確認しないとトラブルになる可能性があるため要注意です。
一式という記載方法では、どの施工がどのように行われるのか、施工費用の内訳などが分かりません。
そのまま確認せずに依頼した結果、必要な施工が抜けていた・不要な施工が含まれていたといったことや、費用が水増しされて高い金額を払っていたというトラブルが起こった事例があります。
業者が提示した見積書に施工内容が細かく記載されているか確認しましょう。
悪徳業者に注意する
屋根修理を悪徳業者に依頼してしまうと、高額な費用の請求や手抜き工事による施工不良といったさまざまな問題が起こる可能性が高いでしょう。
悪徳業者を排除するためには、複数の業者へ見積もり依頼して比較検討することや、施工実績・口コミの確認が必須です。
また、訪問営業や、必要以上に危機感を煽るような業者には注意しましょう。
保証やアフターサービスを確認する
屋根修理を行った後の保証やアフターサービスの内容は、業者ごとによって異なるケースが多々あります。
依頼の際には、保証内容やサービス内容をしっかりと確認しましょう。
保証やアフターサービスが充実していれば、施工後に問題が起こってもすぐに対応してくれるでしょう。
さらに、これらのサービスが手厚い業者は、施工に自信がある業者が多いといった特徴があります。
そのため、保証やアフターサービスが充実しているかを確認しましょう。
まとめ
防水工事が不十分だった場合や築年数が経過したご自宅の場合、雨漏りが起こることがあります。
その場合、自分で修理すると事故や怪我の原因になるため、おすすめできません。
安全で確実に修理するためにも、専門業者に依頼して適切に対応してもらいましょう。
屋根は建物を守る大切な存在であるため、常に万全の状態にしておかなければいけません。
信頼できる業者に依頼してご自宅を守る屋根の問題を解決しましょう。