屋根をお得に軽量化したい!補助金を活用する方法と注意点3点
台風や地震のニュースを見て、住宅の倒壊に不安を感じる人もいるでしょう。
とくに重い屋根瓦が崩れてしまうと、けがの原因になり危険です。
対策として、屋根を軽量化すると建物全体の耐震性が向上し、落下事故のリスクを低減できます。
しかし、屋根の軽量化は葺き替え工事になるため、100万円を超えるケースがほとんどです。
そこで、補助金を活用して、少しでもお得に屋根を軽量化しましょう。
本記事では屋根の軽量化に活用できる補助金について、まとめて解説しています。
この記事でわかること
- 屋根の軽量化に活用できる補助金制度
- 補助金を受けるときの注意点
- 屋根の軽量化の費用相場
修工舎では、修繕工事に対応しています。
以下のリンクからお問い合わせが可能なので、ぜひご連絡ください。
火災保険適用や補助金対応工事か知りたい方は下記よりご確認ください
屋根の軽量化に活用できる補助金制度
補助金を使って、屋根軽量化のリフォームは可能です。
使える制度として以下の3つが挙げられます。
- 長期優良住宅化リフォーム推進事業制度
- 住宅・建築物安全ストック形成事業
- 自治体独自の補助金制度
それぞれの特徴や金額を解説します。
長期優良住宅化リフォーム推進事業制度
既存住宅の性能向上となる優良なリフォームを支援する事業である、長期優良住宅化リフォーム推進事業制度。
構造躯体等の劣化対策や、耐震性を目的とする工事に使える補助金です。
2024年度分はすでに締め切られていますが、屋根の軽量化も対象工事です。
対象となる工事 | 住宅の性能向上工事、 三世代同居対応改修工事、 子育て世帯向け改修工事、他 |
補助金額 | 補助対象費用の3分の1 (上限額有) |
補助金の申請者 | リフォーム工事の施工業者または買取再販業者 |
この制度の詳細は、以下の記事で解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
住宅・建築物安全ストック形成事業
こちらは、住宅・建築物耐震改修事業とも呼ばれる事業です。
住宅や建築物ストックの最低限の安全性確保を促進する事業で、耐震性向上に資する取り組みに対して支援しています。
- 耐震診断
- 補強設計
- 耐震改修工事
このような内容に対して補助が出るとされています。
国土交通省の事業ですが、地方公共団体を通じた間接補助です。
地方自治体が、制度の整備を実施していなければ使えません。
お住まいの地域でこの事業を使った制度はあるか、問い合わせてみると良いでしょう。
- 申請方法
- 詳しい対象工事
- 補助金額
これらについても併せて問い合わせてみてください。
なお、事業の詳細は以下のページで確認できます。
参考:住宅・建築物耐震改修事業 (住宅・建築物安全ストック形成事業)|国土交通省
自治体独自の補助金制度
国の制度ではなく、自治体独自の補助金制度もあります。
旧耐震基準(1981年5月31日以前)が対象であるケースも多く、築古住宅であれば補助を受けられる可能性が高いといえます。
例えば、千葉県松戸市の木造住宅の耐震改修に伴うリフォーム事業費助成です。
屋根の葺き替え工事が対象となっているため、軽量化が可能です。
受付申請期間 | 令和6年5月7日~令和6年12月2日 (すでに受付終了) |
対象となる木造住宅 | 平成12年5月31日以前に建築 他条件有 |
補助金額 | リフォーム工事に要する費用の10分の1相当(最大30万円) |
参考:松戸市木造住宅の耐震改修に伴うリフォーム事業費助成のご案内(今年度の受付は終了しました)|松戸市
自治体のホームページや役所で、補助金制度について確認できます。
お住まいの地域ではどのような制度があるか、問い合わせてみましょう。
屋根の軽量化で補助金を受けるときの注意点
「補助金を受けたかったのに、申請が通らなかった」
このような失敗をしないよう、屋根軽量化の補助金に関する以下注意点に気を付けてください。
- 工事着手前に申請
- 他の補助金との併用注意
- 予算達成で受付終了
1つずつ詳しく説明します。
注意①:工事着手前に申請する
申請手順を間違えると、補助金が受けられません。
申請の手順は補助金によって異なります。
工事着手前の申請が一般的なので、時期に気を付けましょう。
- 業者に指定はあるか?
- 申請は施主と業者のどちらか?
- 申請の手順は?
申請に関する項目は、まとめて確認すると安心です。
屋根の軽量化に補助金を使うと決めた段階で、役所に確認してください。
注意②:他の補助金との併用ができないケース有り
補助金制度は併用不可なものもあります。
屋根の軽量化工事に対して、補助金制度1つしか利用できないのが一般的です。
ただし、すべての補助金が併用できないわけではありません。
併用できるものもあるので、申請前に役所へ相談して確認してみるとよいでしょう。
注意③:予算達成で受付終了になる
補助金には予算や件数が決められています。
申請期間内であっても、予算に達すると受付が終了します。
インターネットで期間を確認しても、実際は終了しているかもしれません。
まだ受け付けているかは、役所に電話や対面で直接確認しましょう。
火災保険適用や補助金対応工事か知りたい方は下記よりご確認ください
屋根軽量化の費用相場
屋根を軽量化するのであれば、葺き替えリフォームが必要です。
今ある屋根をすべて撤去し、新しく屋根材を葺く方法です。
一戸建て住宅の場合、およそ150~300万円が相場といえます。
- 既存・新規の屋根材
- 屋根の形状
- 立地
このような要因でも、金額は変わります。
詳細な代金は、工務店やハウスメーカーに問い合わせましょう。
屋根の軽量化工事は足場を組むので、外壁と同時施工でお得になります。
外壁や屋根などの外装リフォームについては、以下の記事も参考にしてください。
修工舎では、屋根軽量化のお見積もりが可能です。
予算や完成イメージなど、以下のリンクからお気軽にご相談ください。
屋根の軽量化に関するよくある質問
屋根の軽量化に関する、よくある質問をまとめました。
屋根を軽量化するにはいくらかかる?
150~300万円ほどかかります。
屋根の軽量化の費用相場については、こちらで詳しく説明しています。
詳しい値段を知りたければ、近くの工務店に見積依頼するのがおすすめです。
修工舎でも、屋根軽量化のお見積もりが可能です。
屋根を軽量化すると耐震性は向上する?
屋根の軽量化で耐震性は向上します。
屋根が軽くなると、建物の重心が低くなるためです。
建物の重心が高いと、大きく揺れてしまいます。
ただし、旧耐震基準の建物では、屋根の軽量化だけではNGです。
- 外壁や基礎のひび割れ
- 基礎や地盤の補強
- 壁の割合
これらもチェックする必要があるので、プロの目で調査してもらいましょう。
屋根の軽量化に用いられる素材は?
よく用いられる素材として、ガルバリウム鋼板が挙げられます。
軽量かつ高い耐久性で、優秀な素材です。
他には、スレート屋根や防災瓦などの選択肢もあります。
デザイン、予算、立地条件に合わせて、選択しましょう。
まとめ:補助金を活用して屋根を軽量化しましょう!
屋根の軽量化に活用できる補助金制度は、住んでいる地域や申請時期によって内容が異なります。
補助金を活用できるか役所に問い合わせると、最新の情報が得られます。
申請時期や手順に決まりがあるので、工事決定前に問い合わせてください。
「補助金が活用できないから屋根軽量化を諦めよう……」
このような判断では、自宅の耐震性に不安が残るままです。
工事時期や使う材料でも金額は変わるので、工務店やハウスメーカーに屋根の軽量化を見積依頼してみませんか。
修工舎でも、屋根の軽量化工事のお見積もりは可能です。
以下のリンクより、お気軽にご連絡ください。
火災保険適用や補助金対応工事か知りたい方は下記よりご確認ください