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屋上の防水工事にかかる費用は?工法別の施工単価や費用をおさえるポイントを徹底解説

防水工事

ご自宅やマンション、商業施設などにおいて、防水工事は定期的に行わなければいけません。

建物の中でも普段目が届きにくい屋上では、小まめに確認して異常があればその都度メンテナンスをしていくことが大切です。

そんな防水工事ですが、施工には予算を組んで検討する必要があります。

しかし、施工にかかる費用がどれくらいになるのか分からなければ、不安に感じる方も多いでしょう。

そこで今回は、屋上の防水工事にかかる費用や費用をおさえるポイントについてご紹介させていただきます。

防水工事はなぜ必要?

建物は常に雨風に晒されているため、防水性を高めて保護するためにも防水工事は欠かせません。

防水工事を施工していない・防水効果が失われている建物では、雨水が建物の内部に浸入しやすい状態になっています。

建物の内部に雨水が浸入すると、柱や梁など大切な箇所を腐食させてしまいます。

柱や梁が腐食すると、建物全体の耐久性が低下するため地震や台風の際に倒壊するリスクが高まるのです。

このようなトラブルを防ぐためにも、防水工事は必要不可欠です。

防水工事の種類

防水工事と一口に言っても、さまざまな種類があります。

種類ごとの特徴を知り、どの工法で施工するか検討しなければいけません。

ここでは防水工事の種類についてご紹介させていただきます。

FRP防水

FRP防水は、施工箇所にFRP(繊維強化プラスチック)のシートを敷き、その上から樹脂を塗布することで防水層を形成する防水工事です。

防水層だけでは紫外線で劣化しやすいため、さらにその上からトップコートという保護材を塗布します。

FRPは船舶やロケットなどさまざまな場面で使用されている素材です。

そんな素材を防水工事で用いることで、高い耐久性と防水性が見込める施工ができます。

そのため、人の往来が多く、車も走行するような大型商業施設の屋上などでも施工が可能です。

ウレタン防水

ウレタン防水とは、液体状のウレタン樹脂を複数回塗布することで防水層を形成する防水工事です。

この工法は、密着工法と通気緩衝工法に分類されます。

密着工法は、下地に直接ウレタン樹脂を塗布した後に補強布を貼り付け、さらにその上から所定の厚さになるまでウレタン樹脂を塗る工法です。

この工法は短い工期で施工できるという特徴がある一方で、下地の影響を受けやすいため、適切な下地の処理を行っていなければひび割れや膨れが発生しやすくなるといった特徴があります。

通気緩衝工法は、裏側に溝のついた通気緩衝シートを施工箇所に貼り付け、その上からウレタン樹脂を塗布するという工法です。

下地が水分を含んでいる箇所であったとしても溝を通して水分を逃がせるため、問題なく施工が可能です。

塩ビシート防水

塩ビシート防水とは、厚さ1.5ミリほどの塩化ビニル樹脂製のシートを接着剤などで施工箇所に貼り付ける工法です。

この工法は、密着工法と機械固定工法に分類されます。

密着工法は下地に直接塩ビシートを張り付け、機械固定工法は固定用のディスクという機械を用いてシートを下地に固定させるといった違いがあります。

塩ビシート防水で使用されるシートは工場で生産されたものであるため、均一の品質で施工が可能です。

また、シートを貼る工法であることから、広い面積に適しています。

そのため、屋上の防水工事では採用されることの多い防水工事です。

アスファルト防水

アスファルト防水とは、ルーフィングシートと呼ばれる液体状に溶かしたアスファルトを染み込ませた合成繊維不織布を用いた防水工事です。

この工法は常温工法、トーチ工法、熱工法の3種類に分類されます。

常温工法は、現在多くの現場で採用されていおり、ゴムアスファルトの粘着層をコーティングしたルーフィングシートを施工箇所に複数枚交互に貼り付ける工法です。

熱や臭いが発生しないため、安心した施工ができるといった特徴があります。

トーチ工法は、一般的なバーナーであるトーチバーナーを用いて、ルーフィングシートの裏面と下地を熱して溶かして重ね貼りする工法です。

煙や臭いが出にくく、周辺環境に影響が少ないといった特徴があります。

熱工法は熱して溶かしたアスファルトを用いて、ルーフィングシートを積み重ね、防水層を作る工法です。

この工法は、100年以上もの間行われてきた実績のある工法です。

このように、アスファルト防水にはさまざまな種類があり、それぞれに一長一短の特徴があります。

【工法別】屋上の防水工事にかかる費用は?

さまざまな種類がある防水工事ですが、工法によってかかる費用が異なります。

ここでは、それぞれの防水工事にかかる費用についてご紹介させていただきます。

FRP防水

他の防水工事よりも高い耐久性や防水性を誇るFRP防水の費用相場は、1㎡あたり約4,000円から7,500円前後とされています。

ただし、施工面積や状況によって変動するため、細かい金額を知りたい場合には防水工事業者に相談しましょう。

ウレタン防水

ウレタン防水の費用相場は、1㎡あたり約4,000円から7,000円とされています。

この工法には密着工法と通気緩衝工法の2種類ありますが、後者の方が施工費用が高いため、事前にチェックしておきましょう。

塩ビシート防水

屋上などの広い面積に適している塩ビシート防水の費用相場は、約4,000円から8,000円です。

塩ビシート防水には密着工法と機械固定工法の2種類がありますが、後者の方が特殊な機械を用いるため、費用がやや高くなる傾向にあります。

アスファルト防水

アスファルトを用いたアスファルト防水の費用相場は、約7,500円から9,000円前後が相場になります。

アスファルト防水には、常温工法・トーチ工法・熱工法という3種類の工法がありますが、常温工法がこの中では安く施工できるものの、熱工法の費用は高くなるといった特徴があります。

ただし、それぞれの工法には適している環境や条件が存在しているため、アスファルト防水を検討する場合はプロの防水工事業者に相談しながら検討しましょう。

防水工事の費用をおさえるポイント

上記のような費用が発生する防水工事ですが、いくつかのポイントを押さえることで費用をおさえられる可能性があります。

ここからは、防水工事の費用をおさえるポイントについて、ご紹介させていただきます。

相見積もりを取る

防水工事は依頼する業者によって、費用が異なるケースがあります。

実際に特定の防水工事を得意としている業者であれば費用は安く済み、逆に苦手な防水工事であれば費用が高くなるといったことが起こり得るのです。

そのため、防水工事を検討する場合は一社だけではなく、複数の業者に対して相見積もりを取ることをおすすめします。

相見積もりを取ることで業者同士の施工費用を比較できるため、より予算やニーズに合った業者を発見できるといえるでしょう。

自社施工している業者に依頼する

防水工事を自社施工していない業者の場合、施工を別会社に依頼します。

その際に中間マージンが発生し、それの分の費用が施工費用に上乗せされてしまうでしょう。

自社施工している業者であれば、中間マージンが発生しないため、余計な費用が抑えられます。

保険や補助金が適用できるか調べる

施工状況によって、防水工事に保険や補助金が適用されるケースがあります。

ただし、保険や補助金が適用される条件は各自治体によって異なるため、施工前に必ず確認しましょう。

また、保険や補助金は申請しなければ支給されません。

そのため、事前に入念にリサーチして、制度を利用することで防水工事の費用負担を軽減させることをおすすめします。

まとめ

今回は、屋上の防水工事にかかる費用や費用をおさえるポイントについて、ご紹介させていただきました。

防水工事は建物を守るために必ず行う必要のある工事です。

しかし、施工を行う際は相応の費用が発生するため、可能な限り費用を抑えたいという方が多くいらっしゃいます。

今回ご紹介させていただいた方法を活用して、なるべく負担を減らしながら建物を守る防水工事を実現しましょう。

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