屋上のある建物では、必ず屋上防水工事が施工されています。

屋上防水工事にはいくつかの種類があり、工法によって施工内容や費用相場、耐用年数が異なります。

そのため、施工する環境や予算に応じて最適な防水工事を選択しなければいけないのです。

そこで今回は、屋上防水について詳しくご紹介いたします。

屋上防水工事とは？

屋上防水とは、屋上箇所に降る雨やそれによって生じる水溜りが建物内部に浸入するのを防ぐために行う防水工事のことです。

施工した防水工事は年数が経過することで劣化が進み、寿命を迎えると防水機能が失われてしまいます。

定期的なメンテナンスを行わなければ雨水が建物内部に浸入してしまい、雨漏りや梁・柱などの腐食による建物の耐久性の低下といったトラブルが起こり得るのです。

また、建物の屋上はほぼ平坦となっているため、雨が降ると雨水が溜まりやすいといった特徴があります。

そのため、建物のどの箇所よりも防水工事を行わなければいけない箇所といえるでしょう。

屋上防水工事の種類と耐用年数

一口に屋上防水と言っても、施工内容によってさまざまな種類があります。

また、工法の違いによって耐用年数が異なるのです。

ここでは、屋上防水工事の種類と耐用年数についてご紹介いたします。

FRP防水

FRP防水は、船舶や水槽、自動車などに幅広く使用されている繊維強化プラスチック(FRP)を施工箇所に敷き、その上に樹脂を塗布して防水層を形成する防水工事です。

防水層は紫外線に弱いため、さらにその上からトップコートという保護材を重ね塗りする必要があります。

FRP防水には高い水密性があるため、雨水が溜まりやすい屋上に適しているとされています。

また、耐久性に優れているという特徴があるため、屋上駐車場などの人の往来や車両の走行がある場所に適している防水工事です。

そんなFRP防水の耐用年数はおおよそ10年ですが、トップコートの寿命が5年であるため、小まめなメンテナンスが欠かせません。

ウレタン防水

ウレタン防水は、施工箇所に対して液体状のウレタン樹脂を塗布することで防水層を形成する防水工事です。

液体状であるため、継ぎ目のないシームレスに仕上げられるといった特徴があり、複雑な形状の施工箇所や凹凸のある箇所でも問題なく施工できます。

そのため、段差がある屋上や複雑な形状のある屋上に採用されることが多い工法です。

そんなウレタン防水の耐用年数はおおよそ10年前後であるため、施工後に定期的なメンテナンスが必要になります。

塩ビシート防水

塩化ビニル樹脂製のシートを施工箇所に貼って、防水層を形成する防水工事のことを塩ビシート防水といいます。

この工法は耐久性に優れているといった特徴があります。

耐用年数は他の防水工事よりも長く、おおよそ10年から15年です。

また、塩ビシート防水には接着工法と機械的固定工法の2種類があります。

接着工法は下地と塩ビシートを接着剤で貼り付ける工法です。

一方で機械的固定工法は、下地と塩ビシートを固定ディスクと呼ばれる機械を用いて接合する工法です。

屋上を施工するのであれば、機械的固定工法が適しています。

下地に湿気が溜まっていると施工後に膨れ等の施工不良が発生する可能性が高いものの、機械的固定工法であれば湿気を外気に排出できるため、膨れを防げるのです。

アスファルト防水

アスファルト防水は、合成繊維不織布のシートに対して、液体状の溶かしたアスファルトを染み込ませてコーティングしたルーフィングシートを、二層以上に仕上げる防水工事です。

この工法には常温工法やトーチ工法、冷工法などのように、いくつもの施工方法があります。

また、アスファルト防水は広い場所での施工が適しているため、マンションや公営住宅、学校などの屋上で採用されることが多い工法です。

耐久性に優れており、耐用年数はおおよそ15年から30年であるため、他のどの防水工事よりも長持ちするといえるでしょう。

屋上防水工事の費用相場は？

屋上防水に適した防水工事をご紹介させていただきましたが、工法の違いによって費用相場が異なります。

ここでは、屋上防水工事の工法別の費用相場をご紹介いたします。

FRP防水

耐久性に優れたFRPを用いて施工を行うFRP防水は、高品質な施工が可能であるため、比較的費用相場が高い傾向にあります。

FRP防水で屋上防水工事を行った場合の費用相場は、1㎡あたり4,000円から7,500円前後になります。

ウレタン防水

他の防水工事よりも安価に施工できるウレタン防水は、補修工事にも多く使用される防水工事です。

そんなウレタン防水の費用相場は、1㎡あたり2,500円から7,000円になります。

多くの業者が得意としている防水工事であるため、施工の際には信頼できる業者に依頼しましょう。

塩ビシート防水

ウレタン防水に次いで人気の高い塩ビシート防水は、シートを張り付けていく施工であるため、広い面積でも施工できるといった強みがあります。

塩ビシート防水で施工を行った場合、1㎡あたり2,100円から7,500円前後が相場となります。

アスファルト防水

古くからある防水工事のアスファルト防水は、安定した品質と積み上げてきた信頼性によって、屋上防水において多く採用される防水工事です。

アスファルト防水は防水性や耐久性に優れているものの、費用相場が他の防水工事よりも高くなります。

アスファルト防水で屋上防水工事を行った場合の費用相場は、1㎡あたり5,500円から8,000円です。

屋上防水工事でよくある質問3選

屋上防水工事の施工を検討しているものの、相応の費用が必要になるためなかなか前向きになれないという方も多いかもしれません。

また、分からないことが多いため、それを解消してから依頼したいという方も多いでしょう。

ここでは、屋上防水工事でよくある質問についてご紹介いたします。

見積もりや調査に費用は発生しますか？

施工を行う防水工事業者によっては、見積もりや現地調査の段階で費用が発生するケースがあります。

ただし、株式会社修工舎ではお見積もりや現地調査は無料で対応を行っております。

そのため、弊社にご相談いただくことで他社と相見積もりを行った結果、ご納得いただいた上で工事を依頼できるといったメリットがあるのです。

屋上防水工事は部分補修も可能ですか？

業者によっては全面補修のみ対応可能なケースもあるため、部分補修でも対応できる業者に依頼することがポイントです。

株式会社修工舎では、お客様のご予算や劣化状況、ご要望に応じて最適な施工のご提案を行っております。

そのため、施工箇所の劣化状況によっては部分補修でも対応可能です。

現場の状況とお客様のご要望や予算を加味してご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。

屋上防水工事後のアフターフォローはありますか？

屋上防水を行っている業者の中にはアフターフォローに対応できないケースもあるため、依頼する業者によってはアフターフォローを別の施工業者に依頼する必要があります。

株式会社修工舎の強みは、調査から施工、アフターフォローまで一貫して対応できることです。

アフターフォローには特に力を入れており、ご依頼をいただきましたら迅速・丁寧に施工を行い、お客様の安心・安全な暮らしを実現いたします。

屋上防水を検討している中で将来的なアフターフォローに不安を感じている方は、ぜひ株式会社修工舎へご相談ください。

まとめ

一口に屋上と言っても、建物の広さ・形状・環境などは現場によって大きく異なるため、施工箇所に適した防水工事を検討しなければいけません。

また、工法によって費用相場も異なるため、予算や要望を事前に防水工事業者に伝えておくことをおすすめします。

株式会社修工舎は常にお客様に寄り添いながら、これまでのノウハウ・知識を生かしたプロとしてのご提案を行っており、お客様にご満足いただける施工を行ってまいりました。

施工を行うかどうかをお悩みの方や、屋上防水に関して分からないことがある際は、お気軽にお問い合わせください。