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サッシ周りの防水処理は定期的に必要!シーリング工事のタイミングや施工単価など紹介

防水工事

日々雨風に晒されている建物は、防水工事によって保護することが求められます。

しかし、防水工事は施工後年数が経過すると効果が失われるため、定期的に施工を行って常に万全の状態を維持しなければいけません。

そんな防水工事は施工する箇所によってさまざまな種類があり、施工箇所や施工面積によってタイミングや費用が大きく異なります。

さまざまある防水工事が必要な箇所のうち、意外と見落としがちなのがサッシ周りです。

サッシ周りにはシーリング工事が施されていますが、紫外線や雨、温度変化などによって劣化してしまいます。

しかし、シーリングは普段意識していない箇所であるため、どのタイミングで行うべきか分からないという方も多いでしょう。

そこで今回は、定期的に施工が必要なサッシ周りの防水処理について、施工のタイミングや施工費用についてご紹介させていただきます。

シーリング工事とは?

シーリング工事とは外壁とサッシの隙間や、建物の外壁材同士のつなぎ目など、雨水が浸入する可能性がある箇所に対して、防水性の確保を目的として行われる防水工事の一種です。

施工の際には、シーリング材と呼ばれるペースト状の素材を充填することで施工できます。

ただし、そのまま施工箇所に充填すれば良いというわけではなく、施工前の清掃やシーリング材の密着性を高めるプライマーの塗布などの下地処理が欠かせません。

これを怠った場合や、施工の際に丁寧な施工を行っていない場合には、施工後すぐに不具合が発生することも起こり得ます。

そのため、シーリング工事を依頼する際は必ず信頼できる業者に依頼しましょう。

シーリング工事の手順とは?

シーリング工事は2種類あり、それぞれの工法によって施工手順も大きく異なります。

ここでは、シーリング工事の種類や施工手順についてご紹介いたします。

工事の種類

シーリング工事は施工方法の違いにより、打ち替え工事と増し打ち工事の2種類に分類できます。

打ち替え工事とは、施工の際に既存のシーリングを全て撤去した後で新しいシーリング材を充填させる工法です。

この工法を用いるとシーリング材を新しいものにできるだけでなく、高い耐久性や防水性にも期待できるでしょう。

既存のシーリング材が残ったままだと、そこからひび割れや隙間が生じるリスクがあることや、古いシーリング材と新しいシーリング材がうまく馴染めず、剥がれてしまうといったことも起こり得るのです。

このようなリスクを回避して、建物の耐久性や安全性を取り戻すのであれば、打ち替え工事がオススメです。

ただし、既存のシーリング材の撤去が必要になるため、施工にかかる費用が高くなることや工期が長くなるといったデメリットもあります。

一方の増し打ちとは、既存のコーキング材を撤去することなく、その上から新しいシーリング材を充填して施工を行うといったものです。

既存のシーリング材を撤去する必要がないため、工期を短縮できるといったメリットがあります。

また、既存のシーリング材の撤去費用や、使用するシーリング材の量が少なく済むといった特徴があるため、結果としてコストを削減できるのです。

ただし、施工後にシーリング材が剥がれてしまうといったことや、シーリング材に必要な厚みが不足するといったことが起こり得ます。

適切な施工をしなければ施工後にトラブルが発生する可能性もあるため、技術力のある信頼性の高い業者に依頼しなければいけません。

どちらにも一長一短の特徴があるため、予算や建物の状況に応じてどちらが最適かを判断しましょう。

打ち替え工事の手順

打ち替え工事を行う場合、最初は既存のシーリング材の撤去と目地の状態の確認から始めます。

カッターなどを用いてシーリング材を全て取り除いた後、目地の状態や寸法を確認して欠けや亀裂などの破損が生じてないかを確認します。

その後問題がなければ、次は清掃です。

清掃は、水ではなく溶剤などを用いて行います。

その後、クッションの役割を担うバックアップ材の充填や、施工箇所をマスキングテープで養生する、などの準備を進めます。

準備が完了したら、次はプライマーの塗布です。

プライマーはシーリング材を接着しやすくする役割があるため、ハケ等を用いて丁寧に塗布しましょう。

その後、シーリング材をコーキングガンに詰め、シーリング材を塗布した施工箇所に適切な量の充填を行います。

最後にヘラを用いて表面を均一にし、マスキングテープなどの養生を剥がして作業完了です。

シーリング工事を行うタイミング

シーリング工事の種類や施工方法についてご紹介させていただきましたが、どのタイミングで施工を行うべきか分からない方も多いでしょう。

ここからは、シーリング工事を行うタイミングについて、ご紹介いたします。

劣化症状がみられる

シーリング材は紫外線や温度・湿度の変化、経年劣化などによって、さまざまな劣化症状が現れます。

劣化症状が確認できた時点でシーリング材が本来の役割を果たせていない状態になっているため、早急に施工を検討しましょう。

また、劣化症状にはひび割れや破断、剥離といった症状があります。

劣化によってシーリング材の柔軟性が失われるとひび割れや破断といった症状が現れ始めるのですが、そこで生じた隙間から雨水が浸入する危険性があります。

劣化症状は小さいひび割れや異常から徐々に悪化していくものであるため、定期的なメンテナンスを行い、トラブルを未然に防ぎましょう。

耐用年数が経過したとき

シーリング工事の耐用年数は、5年から10年とされています。

この年数を経過すると、シーリング材の破損や劣化などによって本来の役割を果たせなくなるでしょう。

シーリング材は外気温が高い時には柔らかくなり、外気温が低い時には硬くなります。

この伸縮を繰り返す過程で、徐々に劣化が進んでいくのです。

そのため、施工後5年以上経過したタイミングで専門業者に状態を確認してもらい、シーリング工事を検討しましょう。

外壁塗装をするとき

外壁塗装を行うタイミングで、一緒にシーリング工事を行う方がいらっしゃいます。

なぜなら、シーリング工事は施工箇所によって足場を組む必要があり、仮に足場を組む場合はかなりの費用が発生するからです。

足場を組まなければいけない外壁塗装を行うタイミングで一緒にシーリング工事を行うことで、足場代を1回分節約できます。

この方法で施工することで、おおよそ20万円以上の費用を抑えられます。

シーリング工事の施工単価は?

2種類あるシーリング工事は、工法によって金額に差が生じます。

そのため、施工を検討する場合には、それぞれの施工単価を知っておくとより具体的に検討できるでしょう。

ここでは、シーリング工事の施工単価についてご紹介させていただきます。

打ち替えの場合

既存のコーキング材を撤去する打ち替え工事の場合、施工単価は1㎡あたり900円から1,200円前後になります。

これに加えてコーキング材の撤去費用として1万円から3万円、足場の設置費用に15万円から20万円が必要です。

これらを加味して計算すると、一般的な2階建て住宅であれば総額33万円から45万円ほどになるといえるでしょう。

増し打ちの場合

増し打ちの施工単価は、1㎡あたり500円から900円となります。

これは使用するシーリング材が打ち替え工事の時と比べて少ないため、費用が安くなっています。

また、既存のシーリング材の撤去が必要ないため、足場の設置費用である15万円から20万円のみが発生し、総額で24万円から37万円ほどになるといえるでしょう。

ただし、今回ご紹介させていただきました料金はあくまで目安であるため、詳しい金額が知りたい場合は専門業者に見積もりを依頼しましょう。

まとめ

今回はサッシ周りに必要なシーリング工事のタイミングや施工単価などについて、ご紹介させていただきました。

サッシ周りは紫外線や温度・湿度の変化の影響を受けやすいため、比較的早くに劣化症状が見られることがあります。

また、仮に業者が適切な施工を行えていなかった場合は、施工後すぐに問題が起こることもあるので注意が必要です。

シーリング工事は建物を守るために、欠かせない工事です。

施工後に少しでも異変・異常が確認された場合や前回の施工から5年以上経過している場合は、業者に相談しましょう。

早めに相談することで劣化が進む前に対策できるため、建物へのダメージを最小限に抑えられるでしょう。

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