ウレタン防水はDIYで可能?おすすめの塗料や注意点、プロに任せるポイントなどについて徹底解説
ウレタン防水は、防水工事において最も良く施工される工法です。そんなウレタン防水をDIYで行うことは可能ですが、デメリットやプロに任せた方が良い場合もあります。
今回の記事では、ウレタン防水をDIYで行う場合の注意点や、おすすめの塗料などを詳しく解説していきます。防水工事は重要な工事ですので、ぜひ最後までご覧ください。
ウレタン防水とは?
ウレタン防水とは、液体状のウレタン樹脂で複数回塗り固めて防水層を生成する工法です。ベランダや屋上などどんな場所でも施工できる汎用性があり、防水工事における工法の中でも、約46%を占める主流な工法です。
ウレタン防水のメリット・デメリット
ウレタン防水のメリットとデメリットについて解説していきます。
ウレタン防水のメリット
ウレタン防水には、以下のメリットがあります。
- 比較的安価で施工ができる
- 防水層が軽く建物への負担が少ない
- 継ぎ目がなく複雑な形状をした場所にも施工できる
- 工期が短い
ウレタン防水は安価で施工ができ、どんな場所でも施工できるのが大きなメリットです。
ウレタン防水のデメリット
一方、ウレタン防水には以下のデメリットがあります。
- 施工難易度が高い
- トップコートの塗り替えが5年を目安に必要
ウレタン防水は、手作業で防水面を平らになめらかになるように仕上げることが必要です。施工難易度は高く、技術力が求められます。
また、定期的にトップコートと呼ばれる防水層の保護塗料を塗り替える必要がありますが、メンテナンスを正しく行うことで、防水層を長持ちさせることができます。
ウレタン防水をDIYで行うメリット・デメリット
ここでは、ウレタン防水をDIYで行うメリットとデメリットについて紹介していきます。
ウレタン防水をDIYで行うメリット
ウレタン防水をDIYで行うメリットを4つ紹介していきます。
工事費用が安い
ウレタン防水をDIYで行う最大のメリットは、工事費用が安く済むことです。材料を自分で用意して自分で施工することで、工事費用を最小限に抑えることができます。
他人を家に入れなくて済む
プロに施工を依頼する場合は、職人が現場を調査したり打ち合わせをしたりと数度家に入る必要があり、ストレスに感じる場合があります。しかしDIYで行うことで、そのストレスから解放されます。
他人を家にあまり入れたくない場合は、DIYで行うと良いでしょう。
悪徳業者にだまされる心配がない
業者によっては手抜き工事をしたり法外な工事費用を請求したりする悪徳業者が少なからず存在します。悪徳業者に依頼してしまうと、正しく防水工事が施工されないおそれがあります。
DIYで行えば自分で施工するため、悪徳業者にだまされる心配がなくなります。
日程を自由に調整できる
DIYなら工事の日程を自由に調整できます。プロの業者に依頼すると日程調整が必要であったり希望の日をおさえられなかったりする場合があります。
ただし、ウレタン防水は乾燥させる必要があるため、雨天時には施工できないので注意しましょう。
ウレタン防水をDIYで行うデメリット
次に、ウレタン防水をDIYで行うデメリットを3つ紹介していきます。
デメリット1:材料や器具を自分で用意する必要がある
DIYで行うには、材料や器具を自分で用意する必要があります。プロに依頼すればすべてお任せで施工してもらえるので、DIYではその分面倒に感じるかもしれません。
デメリット2:施工の質が落ちる
ウレタン防水は施工難易度が高いため、DIYで行うとムラや塗り忘れなどが発生しやすく、プロの施工よりも質が落ちてしまいます。
施工の質が落ちてしまうと、防水層の劣化を早める原因となりかねません。施工が不安な場合は、プロに依頼することがおすすめです。
デメリット3:保証を受けられない
プロの業者に依頼すると、保証期間やアフターメンテナンスがついてきますが、DIYにはありません。もしDIYをした後に不具合が発生しても、補修ややり直しが必要になり、結果としてプロに依頼するよりも費用がかかってしまう可能性があります。
デメリットを理解したうえで、DIYを行うようにしましょう。
DIYで行う場合のおすすめの塗料
ウレタン防水をDIYで行う場合の塗料の選び方と、おすすめの塗料2選を紹介していきます。
DIYで行う場合の塗料の選び方
まずは、DIYで行う場合の塗料の選び方を紹介していきます。
一液性の塗料を選ぶ
ウレタン防水の塗料は一液性と二液性があります。一液性は材料をそのまま使えますが、二液性はウレタン樹脂を固めるための硬化剤を入れなければなりません。
一液性は手間がかからない分、二液性よりも費用はかかります。しかし、DIYに使用する場合は、施工の手間がかからない一液性を選ぶと良いでしょう。
塗料がセットになっているものを選ぶ
ウレタン防水の塗料がセットになっているものを選びましょう。
ウレタン防水には、下塗り材・防水塗料・トップコートの3種類の塗料が必要です。それぞれの塗料のメーカーが違う場合、相性が合わないことも考えられます。そのため、これらがセットで販売されているものを選ぶことがおすすめです。
おすすめ塗料1.EF水性ウレタン防水材ミズハ
おすすめ塗料の1つめは「EF水性ウレタン防水材ミズハ」です。一液性の水性タイプの防水材で、下記の特徴があります。
- 安全で特有の臭いがない
- 防水層が厚い
- 遮熱性がある
- ノンスリップ仕様である
必要な塗料がセットになっているだけでなく、塗装用具もセットの商品があるので、DIYにはおすすめの塗料です。
おすすめ塗料2.フローン01ベランダセット
おすすめ塗料の2つめは「フローン01ベランダセット」です。5㎡のベランダが施工できるセットなので、小さい面積の施工におすすめです。
遮熱性に優れており、室内の温度上昇や建物の熱による劣化を防ぐことができます。
DIYで行う場合の注意点
ウレタン防水をDIYで行う場合の注意点について紹介していきます。
塗料の取り扱いに注意する
ウレタン防水塗料の扱いには注意が必要です。他の塗料や水分と混ざってしまうと、塗料の役割が発揮できなくなります。
また、ウレタン塗料には耐火性がないため火気厳禁です。引火してしまうと火事の原因となってしまいます。
ウレタン防水塗料の取り扱いには、十分気をつけましょう。
近所からクレームが入る場合がある
ウレタン防水の塗料によっては、施工時に強い臭いが発生する場合があります。そのため、施工中に近所からクレームが入る可能性があります。
プロに依頼しておけばクレーム対応もすべて業者が対応してもらえますが、DIYではすべて自分で対応しなければなりません。今後の近所付き合いにも悪影響をあたえてしまうので、注意が必要です。
ウレタン防水をプロに任せた方がよい場合
ウレタン防水をDIYではなく、プロに任せた方がよい場合を紹介していきます。
漏水がある場合
雨漏りなどの漏水が発生している場合は、漏水の原因を調べることが必要です。原因を特定せずに防水工事をしても、すぐに劣化してしまうだけで被害がさらに広がってしまいます。
雨漏りなどの漏水がある場合は、プロに調査と補修を任せるようにしましょう。
DIYが不安な場合
DIYでの施工が不安な場合は、プロに依頼しましょう。DIYは失敗するおそれがあり、施工の質もプロより劣ります。
防水工事は仕上がりによって大きく左右されるので、施工が不安な場合や品質を落としたくない場合は、迷わずプロに任せましょう。
まとめ
ウレタン防水の特徴や、DIYで行う場合の注意点やおすすめの塗料、プロに任せた方がよいポイントなど解説しました。
DIYをすることで費用が抑えられますが、仕上がりの質も下がってしまいます。
正しく施工できるか不安な場合や、雨漏りなどの被害が発生している場合は、プロに任せるようにしましょう。