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ウレタン防水のトップコートとは?必要な理由や種類、長持ちさせる方法まで徹底紹介

防水工事

ベランダや屋上の劣化が進んでおり、防水工事をお考えの方もいるのではないでしょうか。

今回は防水工事の中でも、ウレタン防水に焦点を当てて説明をしていきます。

ウレタン防水にはどのような特徴があるのか、また日頃のメンテナンス方法についてもお伝えします。

防水工事について知りたい方や検討されている方は是非参考にしてみてください。

ウレタン防水とは?

まずはじめに、数ある防水工事の中でもウレタン防水というのは、どのようなものなのでしょうか。

ウレタン防水とは、液体状のウレタン樹脂を使用する施工方法です。

防水工事の中でもよく使われる施工方法となっており、液体状の材料を使うため、継ぎ目がなく複雑な場所でも施工しやすいのが特徴となっています。

また、軽量で建物への負担が少ないことも特徴の一つと言えます。

費用の面でも、FRP防水やシート防水と比較すると金額を抑えて施工ができます。

一方で、施工日程としては塗料が乾燥して固まるまでに時間が掛かるため、FRP防水と比較すると時間を必要とするデメリットも挙げられます。

トップコートとは?

次に、ウレタン防水工事の中で使われるトップコートについて説明をします。

トップコートは見た目を良くすることはもちろんのこと、防水の劣化を防ぐなど、自宅を保護するうえで重要な役割を果たしています。

防水工事の施工手順は大きく分けると、下塗り・中塗り・仕上げの3工程になります。

トップコートはこの中の仕上げに該当し、ウレタンで防水層を作った後にトップコートを塗る工程になります。

防水層は建物内に水が侵入するのを防ぐ役割があるため、防水層が劣化すると雨漏りなどで建物自体が傷む可能性があります。

そのため、防水層を保護するという点でトップコートはとても重要になります。

ウレタン防水にトップコートが必要な理由

では、なぜ防水工事においてトップコートが必要になるのでしょうか。

その理由について、下記の4つのポイントを挙げて説明をしていきます。

  • 紫外線からの保護
  • 遮熱効果
  • 清潔性を保つ
  • 滑り止め

それでは1つずつ説明をしていきます。

紫外線からの保護

まず1つ目に、紫外線から保護するという役割があります。

建物の中でも紫外線を多く浴びる屋上やベランダはダメージが大きく、防水層が劣化するスピードも早くなります。

そのため、トップコートを塗ることにより防水層の上に一枚保護膜を作ることができ、紫外線の影響を受けにくくすることが可能です。

防水層の劣化を遅らせるためにもトップコートは必要になります。

遮熱効果

次に、トップコートには太陽の熱を伝わりにくくする、遮熱効果があります。

太陽光を多く浴びる部分であれば、そこから建物内に温度が伝わり、室温が高くなることにも影響してきます。

トップコートを塗ることにより、太陽光を反射させ、熱の侵入を防ぐ事が可能です。

夏の時期であればエアコンなど冷房器具の使う割合を減らすこともできるため、省エネにもつながります。

清潔性を保つ

次に、トップコートは清潔性を保つ役割もあります。

ベランダや屋上はゴミが溜まりやすいというのも一つの課題です。

ウレタン防水の場合、トップコートを塗らなければ表面に粘着性があり、ゴミが付着しやすくなります。

トップコートを塗ることにより表面の粘着性を少なくし、掃除をしやすくする効果があります。

表面を清潔に保つという面でもトップコートは必要になります。

滑り止め

4つ目に、滑り止めのためにトップコートが必要になります。

屋外部分では雨が降った場合、滑って転んでしまうという危険性もあります。

トップコートだけでは滑りやすいままですが、滑り防止のチップを混ぜることにより改善することが可能です。

滑らかな表面に小さな粒のチップを入れることにより、表面に凹凸ができ滑りを防止することができます。

子どもがいる家庭では怪我を防止するためにも、取り入れるのが良いかもしれません。

トップコートの種類

ここからはトップコートの種類についてお伝えします。

トップコートはどのようなものでも使用して良いわけではなく、防水工事に合わせて材料を選ぶ必要があります。

ウレタン防水の場合、トップコートの種類は大きく2つ、アクリルウレタン系・フッ素系に分けることができます。

それぞれの特徴について説明をしていきます。

アクリルウレタン系

まずはじめに、アクリルウレタン系についてです。

ウレタン防水工事においてよく使われる、アクリルウレタン樹脂が主成分の塗料になります。

メリットとしては、伸縮性に優れており、塗り替えの際のメンテナンスが楽という点が挙げられます。

トップコートの耐久年数は約5年とされています。

費用を抑えて施工をしたいという方であれば、アクリルウレタン系の方が適しています。

フッ素系

次にフッ素系のトップコートについてです。

フッ素系は汚れや紫外線に強くなっており、遮熱効果も高いため太陽光から保護できるという特徴があります。

フッ素系のトップコートはアクリルウレタン系のトップコートと比較すると、全体的に性能が優れているため、値段も高くなっています。

その分、耐久年数も長くなっており約10年とされています。

費用が掛かっても塗り替えメンテナンスの期間を長くしたいという方であれば、フッ素系のトップコートがおすすめです。

トップコートを長持ちさせる方法

ここまでトップコートの特徴について説明をしてきましたが、できれば効果を持続させたいというのが希望ではないでしょうか。

日頃生活をするなかで意識する点について説明をしていきます。

トップコートを長持ちさせるポイントとしては下記の2点になります。

  • ドレン排水口の清掃
  • トップコートのひび割れ等の確認

ドレン排水口の清掃

まずはじめに、定期的なドレン排水口の清掃が大切になります。

ドレン排水口とは、ベランダや屋上に設置されている、雨水などを流す排水口のことを指します。

トップコートを長持ちさせるためには、清潔な状態を保つことが重要になってきます。

ドレン排水口に葉っぱや砂が詰まると、うまく排水ができずトップコート上に水が溜まる恐れがあります。

汚水が表面に溜まることにより、劣化を進めると同時に漏水のリスクを高めることにもつながります。

まずは日頃から清掃を心がけて、清潔な状態を保てるように意識をしましょう。

トップコートのひび割れ等の確認

次に、定期的な目視での点検が必要になります。

トップコートを長持ちさせるために、小さな変化に気づくことが大切です。

例えば、トップコート上にひび割れや剥がれが発生している可能性があります。

そのような症状であれば専門業者ではなくても、お客様自身で目視で確認することができます。

小さな症状であれば簡単な修繕で済む可能性があります。

しかし、症状が大きくなると漏水につながり、工事の内容も大規模になる恐れがあります。

そのため、日頃から部分的に異常がないか気を向けておくことも大切です。

お客様自身で判断ができない場合は専門業者に相談をして、一度確認をしてもらうことをおすすめします。

まとめ

今回はウレタン防水の特徴に加えて、トップコートの役割や日頃のメンテナンスについても説明をしてきました。

防水工事を考えている方はどの種類が適しているか今一度検討してみてはいかがでしょうか。

また、劣化が進んでいると感じている方は日頃のメンテナンスに目を向けてみることも必要です。

不明点については、まずは防水工事業者に相談するところから始めてみてください。

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