「建物の老朽化が気になる。」
「修繕と改修の違いが分からないまま業者へ丸投げするのは不安だ。」
所有する建物の築年数が経つと、メンテナンスを考える必要があります。
工事に関する専門用語が難しく、依頼の仕方やタイミングに悩んでいませんか。
修繕工事は、建物を建築当初の水準に回復させる工事です。
間取り変更やバリアフリー化を指す改修工事とは違い、建物の寿命を延ばすという目的があります。
- 修繕工事とは
- 修繕工事と改修工事の違い
- 修繕工事と補修工事の違い
- 修繕工事を依頼する業者の選び方ポイント
本記事を読み、それぞれの目的や内容の違いを理解し、建物の安全性を一緒に考えてくれる修繕工事施工業者を探しましょう。
なお、修工舎では修繕工事に対応しています。
以下のリンクからお問い合わせが可能なので、ぜひご連絡ください。
\防水工事・塗装工事・修繕工事のお悩みは株式会社修工舎へご相談ください/
修繕工事:建物の維持やメンテナンス

修繕の意味を、国土交通省では以下のように定義しています。
劣化した部位・部材又は機器の性能・機能を原状(初期の水準)又は実用上支障のない状態まで回復させること。
用語の定義|国土交通省<https://www.mlit.go.jp/koku/03_information/05_chotatsu/naha_pfi/060809_38.pdf>
ただし、保守の範囲に含まれる定期的な小部品の取替え等は除く。
どんな建築物でも、建物機能や性能は経年劣化します。
劣化した建物を初期水準まで回復させるのが、修繕工事です。
修繕工事の目的と具体的な内容について、それぞれ説明します。
修繕工事の目的
建物の耐久性や安全性を確保するのが、修繕工事の目的です。
将来何か起きる前に、損傷を回復させるイメージです。
建物の寿命が延び資産価値を維持できます。
修繕工事の内容
修繕工事の具体的な内容を以下に挙げます。
- 外壁のひび割れ補修
- 基礎の補強
- 給排水設備の補修
- タイル張り替え
- 防水層の修復
建築物は少しずつ劣化します。
劣化・損傷した部分を初期状態に戻せるよう、修復します。
修繕工事と改修工事の違い

修繕工事と似た言葉に、改修工事があります。
国土交通省では、改修について以下のように定義しています。
劣化した建物等の性能・機能を原状(初期の水準)を超えて改善すること。
用語の定義|国土交通省<https://www.mlit.go.jp/koku/03_information/05_chotatsu/naha_pfi/060809_38.pdf>
初期水準よりも、性能や機能がグレードアップします。
時代やライフスタイルの変化に合わせた工事ともいえるでしょう。
以下で説明する改修工事の目的と内容から、修繕工事との違いがさらに理解できます。
改修工事の目的
建物の機能や外観を改善する目的が、改修工事にはあります。
時代のニーズに合わせて、建築物の資産価値を向上させる必要があるからです。
- 働き方改革:フリーアドレス席や在宅ワーク
- 高齢化社会:バリアフリー
- 省エネ:断熱性向上や効率の良い空調
建築当初と比較して、建物に求められるものが変化しています。
その変化に対応できるよう、改修工事で性能や機能を改善します。
改修工事の内容
改修工事の具体的な内容は、以下のとおりです。
- 間取り変更
- バリアフリー化
- LED照明の導入
- 省エネ型の空調設備への取り替え
- 建物の増築
建物を初期状態まで回復する修繕工事と違い、初期にはなかったものを取り入れます。
修繕工事と補修工事の違い

修繕工事と似た言葉として、補修工事も挙げられます。
似た言葉ではありますが、修繕工事と補修工事は違います。
国土交通省で定義されている資料はありませんが、補修工事は小さな修繕のイメージです。
すでに起きた不具合に対する応急処置ともいえます。
補修工事の目的と具体的な内容について、以下で説明します。
補修工事の目的
補修工事は、一部分の小さな損傷を修復する目的です。
部分的であり、全体的なものではありません。
補修工事の内容
補修工事の内容として、以下の3つを例に挙げます。
- タイルの部分張り替え
- 水道管の一部交換
- 窓ガラス交換
タイルや水道管を全体的に交換するのであれば、修繕工事になります。
しかし不具合の起きた一部を交換するのであれば、補修工事です。
修繕工事を業者に依頼するときのポイント

修繕工事を依頼するとき、業者の選び方に悩む人もいるでしょう。
間違った業者の選び方で、修繕費用が高額になったり、杜撰な工事で追加費用が必要になったりするのは避けたいですよね。
- 飛び込み営業は避ける
- 相見積もりをとる
- 説明が分かりやすい丁寧な業者を選ぶ
これらのポイントを意識して業者を選ぶと、失敗する可能性が下がります。
ポイント①:飛び込み営業は避ける
無料点検や近隣工事の挨拶などと言い、急に訪問してくる飛び込み営業。
不安を煽って高額な請求をする悪質業者が多いので、避けた方がいいでしょう。
国民生活センターでも注意喚起しています。
無料で点検といわれても、「不要です」と断ってください。
ポイント②:相見積もりをとる
いくつかの業者に、相見積もりを依頼してください。
適正価格かつ高品質な施工をする業者を見極めるためです。
- 必要な工事内容
- 相場
- 保証内容
見積書からこれらを比較してください。
高いだけでなく、極端に安い場合も注意です。
低品質な施工業者の可能性があります。
ポイント③:説明が分かりやすい丁寧な業者を選ぶ
相見積もりをとったら、見積書の内容について説明を受けてください。
分かりやすく丁寧な説明をする業者は、技術も高く安心できます。
同じ修繕でも施工内容が業者によって違います。
- 何故この施工方法か?
- メリットとデメリットは?
- 他の施工方法との比較は?
これらを納得するまで説明してくれる業者がおすすめです。
修工舎でも修繕工事の見積もりが可能です。
以下のリンクよりお気軽にお問い合わせください。
\防水工事・塗装工事・修繕工事のお悩みは株式会社修工舎へご相談ください/
修繕工事やその他の工事との違いに関するよくある質問

修繕工事や改修・補修工事との違いに関連する質問をいくつか紹介します。
- 修繕・改修工事の違いについて建築基準法ではどのように定めているか?
- 修繕工事が必要なタイミングは?
- 修繕・改修工事には法的な手続きが必要?
建築基準法では修繕・改修工事の違いについてどのように定めていますか?
建築基準法第2条第14号と第15号では、以下のように定めています。
大規模の修繕 建築物の主要構造部の一種以上について行う過半の修繕をいう。
建築基準法|法令検索<https://laws.e-gov.go.jp/law/325AC0000000201>
大規模の模様替 建築物の主要構造部の一種以上について行う過半の模様替をいう。
改修については法令上での定義はありませんが、模様替が実務上当てはまります。
大規模修繕の際に知っておくべき建築基準法については、以下の記事も参考にしてください。

修繕工事が必要なタイミングはいつですか?
国土交通省の実態調査では、以下のように示されています。
大規模修繕工事は工事回数1回目は築15年以下、2回目は築26~30年、3回目は築41年以上で実施されている割合が最も高い。
令和3年度マンション大規模修繕工事に関する実態調査|国土交通省<https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001619430.pdf>
築15年ほどで1回目の大規模修繕工事のタイミングと考えていいでしょう。
タイミングに迷う場合は、工務店や業者へご相談ください。
修繕や改修工事は法的な手続きが必要ですか?
大規模な修繕・改修工事であれば建築確認が必要なケースもあります。
2025年4月から、木造戸建のルールが変わったばかりです。
参考:木造戸建の大規模なリフォームが建築確認手続きの対象になります|国土交通省
法改正もあるため、最新の情報は修繕工事業者や役所へ相談すると安心です。
まとめ:修繕工事は回復で改修工事は改善の違いがあります!

修繕工事には、建物を初期の水準に回復する目的があります。
一方で改修工事は改善するための工事であり、修繕工事とは違います。
建築物は経年劣化するため、耐久性や安全性確保のために修繕工事が欠かせません。
「そろそろ修繕工事が必要かな?」「一度状況を確認してほしい!」
このようなお悩みやご希望は、ぜひ修工舎にご相談ください。
お客様に必要な修繕工事について、丁寧に提案いたします。
\防水工事・塗装工事・修繕工事のお悩みは株式会社修工舎へご相談ください/