鉄部塗装は、建物を良好な状態で維持するためには欠かせない作業です。
しかし、鉄部塗装のタイミングや費用などがわからないという方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、鉄部塗装が必要な理由から施工する際に確認すべきことまで、わかりやすく解説します。
また、鉄部塗装にかかる費用も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
- 鉄部塗装が必要な理由
- 鉄部塗装にかかる費用
- 鉄部塗装の際に確認すべきこと
鉄部塗装とは?鉄部塗装が必要な3つの理由

鉄部塗装が必要な理由は、大きく3つあります。
- サビの発生を抑えられる
- 見た目の良さや資産価値の維持につながる
- 雨漏りのリスクを抑えられる
それぞれの詳細を見ていきましょう。
サビの発生を抑えられる
鉄部塗装を実施すると、サビの発生を抑えられます。
建物の鉄部は、雨水、湿気などでサビが生じやすく、経年劣化が進みやすい傾向があります。
例えば、手すりなどの鉄部がサビると安全面でも支障が出るため、放置するのは危険です。
そのため、鉄部塗装でサビを抑制するのは非常に重要です。
見た目の良さや資産価値の維持につながる
鉄部塗装は、建物の見た目の良さや資産価値の維持にもつながります。
例えば、外壁に加えて鉄部も塗装することで、建物全体に統一感が生まれ、見た目の美しさを保てるでしょう。
建物の見た目の良さが維持できれば、結果として資産価値の維持にもつながります。
雨漏りのリスクを抑えられる
鉄部塗装を行うと、雨漏りのリスクを抑えられます。
例えば、鉄部がサビると歪みが生じたり、腐食して穴が空いたりした結果、雨水が侵入する恐れがあります。
鉄部塗装をするだけで雨漏りのリスクを軽減できるのは大きな魅力です。
以下は、修工舎で実施した鉄部塗装の施工事例です。ぜひ参考にしてみてください。
屋上鉄部塗装・側溝修繕工事|柏市の分譲マンション

千葉県柏市の分譲マンションにて、屋上鉄部塗装および外構側溝の修繕工事を行いました。
共用部の鉄部塗装工事については、理想的には4~6年程度の周期で全体的な修繕を行うことが望ましいとされています。ただし、鉄部の劣化の進行度は部位によって異なります。たとえば、雨にさらされるか否か、紫外線にどの程度曝されるかなど、設置環境によって大きく左右されます。特に屋上の鉄部は過酷な環境下にあるため、劣化の進行が早くなりがちです。
今回は、マンションの長期修繕計画における費用対効果を踏まえ、共用鉄部塗装の施工範囲を屋上のみに限定。その分、確保した予算を活用し、エントランス前のつまずきの原因となる外構側溝のガタつきなど、懸念箇所の修繕も併せて実施しました。
鉄部塗装を検討するタイミング

鉄部塗装を検討するタイミングは、一般的に5年程度と言われています。
さらに、塗装の種類によって検討する時期はやや異なります。
種類 | 時期 |
---|---|
アクリル系塗料 | 5〜6年程度 |
ウレタン系塗料 | 7〜8年程度 |
シリコン系塗料 | 9〜10年程度 |
フッ素系塗料 | 15〜16年程度 |
ただし、上記はあくまで目安です。
立地条件などによっては目安の時期よりも早く鉄部塗装を検討しなければならない場合もあるため、注意が必要です。
【施工箇所別】鉄部塗装にかかる費用

以下の施工箇所別に、鉄部塗装にかかる費用を紹介します。
- 雨戸・戸袋
- 門扉
- 鉄階段
- 給湯器
- ポスト
今後鉄部塗装を検討している方は、しっかりチェックしておきましょう。
雨戸・戸袋
雨戸と戸袋の塗装にかかる費用の目安は、以下のとおりです。
- 雨戸:1枚2,000〜5,000円程度
- 戸袋:1個2,000〜5,000円程度
例えば、自宅に大きな窓が2箇所あり、1つの窓に雨戸が2枚あるとすると、塗装費用は8,000〜2万円程度です。
ただし、2階部分で塗装を行う場合は足場などが必要となり、追加費用が発生することもあるため注意しましょう。
門扉
門扉の塗装費用の目安は、両開き2枚で1万5,000円〜2万円程度です。
具体的には、ケレン作業を実施し、サビを防ぐ塗料を塗ったあとに上塗りします。
作業の程度にもよりますが、早いと1日で塗装が完了します。
鉄階段
鉄階段の塗装費用の目安は、8〜20万円程度です。
鉄階段はサイズや段数などで費用が大きく異なるため、詳しくは施工業者に直接確認しましょう。
鉄階段は価格が高い傾向がありますが、放置すると落下の危険などがあるため、適切な時期に鉄部塗装を行わなければなりません。
給湯器
給湯器の塗装費用の目安は、1〜3万円程度です。
例えば、枠や配管カバーなどの塗装を行います。
塗装箇所が多くなると費用が高くなるため、詳細は施工業者に直接確認してみましょう。
また、給湯器の型式によっては塗装できない箇所があるため、あらかじめチェックしておくのがおすすめです。
ポスト
ポストの塗装費用の目安は、8,000円〜1万円程度です。
実は、ポストは塗装面が少ないのでそれほど大きな費用はかかりません。
自分でも塗装できるケースもありますが、状態が悪い場合は業者に依頼したほうが確実でしょう。
以下は、マンション共用部の鉄部塗装の施工事例です。ぜひ併せてご覧ください。
共用鉄部塗装工事|松戸市の分譲マンション

マンションの共用鉄部塗装工事は、弊社の主要業務の一つです。
鉄部の塗替えは一般的に雨掛かり部・非雨掛かり部の条件により異なりますが、おおよそ4~6年ごとに行うのが理想とされています。しかし、マンションの立地条件(海岸からの距離など)や鉄部がさらされる日照条件などにより、メンテナンスサイクルには大きな違いが生じます。
弊社では、鉄部塗装の見積もり時に無償点検を実施し、状態が良好な部位は施工対象から外し、劣化(発錆やチョーキング)が見られる箇所のみを施工対象とすることで、費用対効果の高い改修を心がけております。
今回の物件では、廊下に設置された消火設備が深刻な腐食状態にあり、その対応に苦慮しました。本来はステンレス製の消火栓ボックスへの交換が必要な状態でしたが、交換には足場設置が伴い費用が過大となるため、大規模修繕工事時に実施すべきと判断しました。それまでの間、消火設備として安全に使用できるよう、腐食部分の補修を行いました。
また、弊社では築年数の古いマンションにおける鉄骨階段改修(腐食箇所の溶接補修を含む重防食仕様での塗装改修工事)や機械式駐車場の塗装改修工事など、多数の施工実績がございます。マンションや戸建を問わず、鉄部塗装に関するお困りごとがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
鉄部塗装の際に確認すべき5つのこと

鉄部塗装の際に確認すべきことは、以下の5つです。
- ケレン作業を行っているか
- 下地処理にサビ止めを使用しているか
- 塗料の塗布量を守っているか
- 馴染む色を採用しているか
- 塗料のメーカー名が明らかになっているか
後悔したくない方は、あらかじめ目を通しておきましょう。
ケレン作業を行っているか
鉄部塗装をする際、丁寧にケレン作業を行っているか確認する必要があります。
これは、ケレン作業で既存のサビを取らないと、いくらサビを防ぐ塗料を塗ってもサビの進行を抑えられないからです。
業者に依頼する場合は、ケレン作業を丁寧に行っているかどうか実績などを確認するとよいでしょう。
下地処理にサビ止めを使用しているか
鉄部塗装の際は、下地処理にサビ止めを使用しているか確認してみてください。
サビ止めを使用していない場合、鉄部表面を皮膜によってコーティングできないため、サビが生じる可能性が高まります。
短期間で再塗装が必要になる恐れがあるため、気を付けてチェックしましょう。
塗料の塗布量を守っているか
鉄部塗装の際は、塗料の塗布量を守っているかという点もチェックすることをおすすめします。
実は、耐久年数が10〜15年ほどの塗料を選んだとしても、塗布量が守られていなければ適切に効果を発揮できません。
基準塗布量を守って初めて10〜15年の耐久性が生まれます。
鉄部塗装の際に、基準塗布量をしっかり守る業者か確認しましょう。
馴染む色を採用しているか
鉄部塗装をする際、馴染む色を採用しているかもポイントです。
例えば、外壁や屋根、植栽などを考慮したうえで色を決めなければ、鉄部のみ浮いてしまいます。
業者によってはカラーシミュレーションをしてくれるところもあるため、事前に確認してみてください。
塗料のメーカー名が明らかになっているか
鉄部塗装を実施する前に、塗料のメーカー名が明らかになっているかもチェックしましょう。
これは、同じ系統の塗料でもメーカーによって価格や質が異なるからです。
また、塗料のメーカー名が明らかになっていないと、見積もりが正しいかの判断も難しくなります。
塗料のメーカー名が明らかになっているかどうか、丁寧に確認してみてください。
鉄部塗装なら修工舎にお任せください!

「とはいえ、鉄部塗装を検討するタイミングがよくわからない…」
「どの業者が適切に塗装してくれるかわからない…」
このような場合は、修工舎にお任せください。当社は、塗装や防水工事をメインに行う専門業者です。
お客様の安心・安全のために全力を尽くすのが当社の目標であり、無理な営業はいたしません。
また、ご予算や劣化具合に合わせて最適な施工方法を提案いたします。
外壁や屋根だけではなくさまざまな塗装修繕工事を承っているため、まずはお気軽にご相談いただければ幸いです。
まとめ|建物のことを考えるなら鉄部塗装は必須

鉄部塗装は、サビの発生を抑えられるだけではなく、建物の資産価値の維持にもつながります。
そのため、建物のことを考えるなら必須といえるでしょう。
ただし、単に鉄部塗装すればよいというわけではなく、本記事で紹介したポイントを確認することも重要です。
依頼するときは、適切に作業を行ってくれる業者か慎重に判断しましょう。
当社も塗装についての相談を受け付けおりますので、お気軽にお問い合わせください。
\防水工事・塗装工事・修繕工事のお悩みは株式会社修工舎へご相談ください/