火災保険を使った外壁塗装・屋根塗装の条件と手順を徹底解説

火災保険で外壁・屋根塗装

自宅の外壁や屋根のひび割れ、色あせ、水漏れなどの症状が気になっているものの、「今リフォームしたいけれど、いくらかかるのか分からない」「火災保険や地震保険に加入しているのに、どこまで使えるのか知らない」とお悩みの方は少なくありません。

近年は台風や豪雨、雹(ひょう)・雪などの自然災害が増え、万が一の被害状況に備えて損害保険へ加入されているお客様も多い一方で、制度や申請の流れが分からず、そのまま放置してしまうケースも見られます。

火災保険を正しく使うことで、外壁塗装や屋根塗装にかかる工事料金・金額を大きく抑えられる場合があります。ただし、どんな災害でも「全額」補償されるわけではなく、補償される事故の種類や対象となる金額、申請できる期間(原則3年以内)など、保険契約ごとに細かな違いがあります。制度を知らないまま進めてしまうと、「申請しても保険金がもらえなかった」「必要な書類を用意しておらず、結果的に自己負担が高くなった」といった失敗につながりかねません。

本記事では、外壁塗装・屋根塗装のプロである株式会社修工舎が、火災保険を使った塗装工事の基本知識や流れ、メリット・デメリット、保険金請求の注意点、適用されないケースまでを、実際の事例も交えながらわかりやすく解説します。悪徳業者の手口や要注意ポイントにも触れつつ、「自分の自宅では火災保険を使えるのか」「どのタイミングで何を準備すれば良いのか」といった疑問を一つひとつ解消していきます。

2025年現在、火災保険金の請求は原則として事故発生日から3年以内とされており、それを超えると請求できない場合があります。ただし、実際にいくら補償されるか、どのような書類を提出すればよいかは保険会社や保険契約内容によって異なります。この記事を参考に、ご自身の保険契約をチェックし、外壁や屋根の状態を総合的に診断したうえで、安心して火災保険を「正しく使う」ための準備を進めていきましょう。

目次

こんな症状があれば一度チェックを

外壁のひび

次のような状態・症状がある場合、風災や雹災、雪災など災害が原因の損害として火災保険が使える可能性があります。下記は一例ですが、「うちは対象外だろう」と決めつけず、まずは現地診断を受けて被害状況を確認してみましょう。

チェックポイント

・台風や暴風雨のあとから、外壁にひび割れや剥がれ、色ムラが目立つようになった

・屋根材や棟板金、樋(とい)の一部が落下・破損し、水漏れや雨染みが出てきた

・雹(ひょう)や雪でスレート屋根や金属屋根に凹みができ、放置すると雨漏りが心配な状態になっている

このような症状がある場合、被災から時間が経つほど原因の特定が難しくなり、保険会社の審査結果にも影響することがあります。万が一に備えて、早めに専門業者へ相談し、写真や見積書などの資料を残しておくことが大切です。

火災保険の基本知識

火災保険は、建物や家財に生じるさまざまな損害を補償する損害保険であり、「火災」だけでなく、風災・雪災・雹災・水害などの自然災害や、場合によっては盗難・暴行などの事故も補償対象となることがあります。外壁や屋根の破損についても、災害が原因であれば保険を使えるケースがあり、外壁塗装や屋根塗装の工事費用の一部または全額に充当できる可能性があります。

一方で、同じ火災保険でも補償内容や免責金額、対象となる事故の種類は保険契約によって異なります。ご自身の生活スタイルや地域の災害リスクに合った補償設定になっているかどうか、契約内容を総合的にチェックしておくことが大切です。

以下の表は、火災保険で補償される代表的な損害の種類と概要を一覧にしたものです(あくまで一般的な例であり、実際の補償内容は保険契約ごとに異なります)。

損害の種類概要具体例
火災建物や家財が火災により損害を受けること住宅の全焼・部分焼、家具や電化製品の焼失
風災台風・突風・竜巻などの強風による損害屋根の飛散、外壁の破損、雨漏り
雹災・雪災雹(ひょう)や雪による損害雹で屋根材に穴があく、積雪で樋やテラス屋根が破損
水害洪水や豪雨による浸水被害床上浸水、壁や床の水濡れ・腐食
落雷・爆発落雷・ガス爆発などによる損害電気設備の故障、爆発で外壁や窓ガラスが破裂
盗難・暴行等契約内容により、盗難や破壊行為による損害も補償される場合があります空き巣被害で窓ガラスや玄関ドアが破損するなど

火災保険が適用されるためには、「突発的かつ偶然の事故」であることが原則です。長年の経年劣化や塗装の寿命による色あせ・剥がれといった一般的な老朽化自体は補償されません。また、地震や津波による損害は火災保険の補償対象外であることが多く、別途地震保険への加入が必要になる点にも注意しましょう。

ご自身がどの火災保険に加入しているか分からない場合は、保険契約書や保険証券、約款などの書類を探し、わからなければ損害保険会社の事故受付窓口へ問い合わせて確認するのがおすすめです。契約内容の中には、風災補償の金額条件(例:20万円を超える損害のみ対象)や免責金額(自己負担額)など、大きな違いにつながる設定が記載されていることがあります。

なお、火災保険金の請求は保険法により、原則として事故が起きた日の翌日から3年以内と定められています。2025年時点でもこの原則は変わっておらず、「いつか申請しよう」と放置しているうちに請求期限を超えてしまうケースもあるため、被害を受けてからの期間もしっかり意識しておきましょう。

火災保険を利用した塗装工事の流れ

外壁塗装の足場

火災保険を利用して外壁塗装や屋根塗装を行う際には、保険会社への申請と工事の準備を並行して進める必要があります。ここでは、初めて火災保険を使う人でもわかりやすいように、全体の流れと押さえておきたいポイントを6つに分けてご紹介します。

1. 損害の確認と記録
まずは、自宅の外壁や屋根にどのような損害が起きているのかを確認します。台風・雹・雪などの災害のあとであれば、破損箇所や被害状況を写真や動画で記録し、日付・事故のきっかけもメモしておきましょう。樋の変形や外壁のひび割れ、屋根材の落下など、症状ごとにアップの写真と全体写真を残しておくと、後の審査や見積もり作成に役立ちます。

2. 専門業者による現地診断・見積り
次に、外壁や屋根の状態をプロの目で診断してもらいます。現地調査では、単に見た目だけでなく、塗料や素材、下地の状態、既存の工法などを総合的にチェックしてもらうことが重要です。そのうえで、火災保険で補償される部分と、リフォームとして行う部分を分けて見積書に記載してもらうと、保険会社側の審査もスムーズになります。見積りは複数社から取り、工事内容や金額、足場や諸経費の内訳、手数料等の記載も比較しながら検討しましょう。

3. 保険会社への連絡と保険金請求の準備
損害を確認したら、できるだけ早く加入している保険会社の事故受付窓口へ連絡します。電話やWebフォームから申請できることが多く、「外壁・屋根の損害に関する火災保険金請求をしたい」と伝えると、必要な書類や手続きの流れを案内してくれます。申請書類への記入方法が難しい場合は、わからない箇所をメモしておき、後から担当者に質問してクリアにしておきましょう。

4. 保険会社や鑑定人による調査・審査
書類が受け付けられると、保険会社の担当者や鑑定人が現地へ派遣され、被害状況を確認します。この際、「経年劣化と災害による損害の違い」「他の場所への影響」などを総合的に判断し、保険金額や補償の可否が決定されます。専門業者に立ち会ってもらうと、工法や必要な補修範囲をプロの立場から説明してくれるため安心です。

5. 補償内容の確定と工事内容の最終調整
審査結果(補償の可否や金額)が出たら、通知書や結果の書類をしっかり確認します。20万円を超える損害のみ補償される、10万円までは自己負担といった設定がある場合もあるため、「どの部分にいくら保険金が出るのか」を整理したうえで、外壁塗装・屋根塗装の工事内容を最終決定します。必要であれば、助成金や補助金など、自治体の制度もあわせて確認すると、総合的に負担を抑えられるケースもあります。

6. 工事の実施と完了後の確認
工事中は、工事工程表どおりに進んでいるか、足場の設置や安全面の配慮、使用している塗料の種類(シリコンなど)や工法が見積書の記載と異なっていないかなどを適宜チェックしましょう。工事完了後は、お客様自身の目でも仕上がりや色を確認し、気になる箇所があれば遠慮なく質問してください。必要に応じて、完了写真や請求書を保険会社に送付し、保険金の受け取りまでしっかりフォローすることが大切です。

このように、火災保険を使った外壁・屋根塗装では、「現地診断」「見積もり」「保険金請求」という3つの準備をしっかり行うことが、納得できる結果につながるコツです。

株式会社修工舎では、保険の適用可否を含めてプロの視点でアドバイスを行い、お客様一人ひとりの目的とご予算に合わせて最適なプランをご提案いたします。

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外壁塗装

外壁塗装で火災保険を使う場合、まず重要なのは「どの部分が災害による損害なのか」を見極めることです。台風・強風・飛来物などによる外壁のひび割れや剥がれ、目地の破損、雨漏りなどは、被害状況によっては保険の対象となることがありますが、塗装の色あせやごく一般的な経年劣化だけでは、原則として補償を受けることはできません。

以下の表は、外壁塗装に関連する主な損害の種類と、火災保険で補償される条件をまとめたものです(あくまで一般的な例です)。

損害の種類補償の条件具体例
風災による破損突発的かつ偶然の損害であると判断されること強風で外壁サイディングが剥がれる、飛来物で一部が破損
台風被害台風などの暴風雨が原因で外壁に損害が出た場合飛来物の衝突による外壁のへこみ・ひび割れ、雨漏り
雹・雪による損害雹(ひょう)や積雪により外壁や付帯部が破損した場合雹で外壁や樋が傷つく、雪の重みでテラス屋根が破損

損害の確認後は、現地調査に来てもらう業者に「火災保険の利用も検討している」旨を伝え、被害箇所を中心とした診断・見積もりを依頼します。見積書には、塗料のグレード(シリコン・フッ素など)や使用する素材、工法、足場代、付帯部塗装(雨樋・破風板など)の内容と金額を細かく記載してもらうのがポイントです。見積りの内訳が明確であれば、保険会社側も損害と工事費用の関係を判断しやすくなります。

また、外壁塗装は色や仕上がりの違いによって料金・価格が変わるため、「保険で補償される部分」と「美観・機能性を高めるために追加で行うリフォーム部分」を分けて考えることも大切です。例えば、保険で認められた箇所以外にも、同じタイミングで外壁全体を塗り替えることで、足場代を一度で済ませ、結果的にトータルコストを安く抑えられる場合もあります。

株式会社修工舎では、外壁・屋根の修繕や塗装の施工実績が豊富にあり、有資格者のスタッフが現地で丁寧に診断を行います。「どの程度の被害なら保険が使えるのか」「一般的な相場と比べて高くないか」など、気になる点はお気軽にご質問ください。

屋根塗装

屋根塗装で火災保険を使う場合も、外壁塗装と同様に「災害による損害かどうか」が判断のポイントとなります。特に、風災・雹災・雪災による屋根材の破損や落下、雨漏りなどは、保険の対象となることが多い損害です。逆に、長年の使用による色あせや軽度の劣化だけでは、火災保険での補償を受けることは難しいと考えられます。

以下の表は、屋根塗装に関連する主な損害の種類と、火災保険で補償される条件の一例です。

損害の種類補償の条件具体例
風災による破損突発的な強風などが原因で瓦・スレートなどが破損した場合強風で屋根瓦が飛散、棟板金がめくれる・落下する
台風被害台風による直接的な損害であること飛来物の衝突で屋根に穴が開く、屋根材が一部剥がれる
落雷・雹・雪災落雷や雹(ひょう)、積雪による屋根の破損落雷で屋根の一部が損傷、雹で金属屋根がへこむ、雪で樋が壊れる

保険申請の際には、屋根に登らなくても見える範囲で構いませんので、破損箇所や水漏れの跡などを撮影し、可能であれば被災直後の状態と工事前後の写真を残しておきましょう。修理見積書には、使用する塗料の種類(シリコン系・フッ素系など)、下地補修の内容、工事期間、足場の有無などを詳しく記載してもらうと、保険会社の審査に役立ちます。

屋根の状態は普段から確認しづらく、「なんとなく気になっていたが、そのまま放置してしまった」というお客様も多くいらっしゃいます。万が一、被災から3年近く経っている場合でも、写真や見積書、請求書などの書類が残っていれば保険金請求ができるケースもあるため、まずは専門業者に相談し、今の状態を総合的に診断してもらうことをおすすめします。

外壁塗装・屋根塗装における火災保険のメリットとデメリット

火災保険

外壁塗装や屋根塗装で火災保険を活用することには、費用面・安全面の両方で大きなメリットがあります。一方で、申請には手間や時間がかかることも多く、補償される金額には上限や条件があるため、デメリットや注意点も正しく理解しておく必要があります。

メリット内容
費用負担の軽減火災保険を使うことで、外壁・屋根塗装の費用の一部または大部分を賄える可能性があります。損害額が一定金額(例:20万円など)を超える場合のみ補償される契約もありますが、条件に当てはまれば自己負担を大きく減らせます。
既に支払っている保険料を有効活用できる火災保険に加入して保険料(料)を払い続けているにもかかわらず、一度も保険金を使わないまま更新している方も少なくありません。災害で被害を受けたタイミングで適切に申請すれば、生活を立て直すための心強い備えになります。
建物の資産価値や生活の安心感向上外壁・屋根の損傷をそのままにしておくと、雨漏りなど二次被害のリスクが高まり、結果的に修繕範囲や金額が大きくなることもあります。火災保険を上手に使い、早めに補修しておくことで、建物の資産価値と日々の生活の安心を守ることができます。
専門家のサポートを受けながら進められる信頼できる工事会社や保険代理店に相談すれば、見積書の作成や写真の撮り方など、申請に必要な準備をプロがサポートしてくれます。株式会社修工舎でも、工事に関わる部分については丁寧にアドバイスいたします。
デメリット・注意点内容
申請手続きがやや複雑被害状況の記録や申請書・見積書・請求書など、用意すべき書類が多く、初めての方には難しく感じられることもあります。保険会社とのやりとりに時間がかかる場合もあるため、余裕を持って準備することが大切です。
補償の適用条件が厳格経年劣化や「放置していたことが原因」と判断される損害は補償対象外です。また、保険会社の審査結果によっては、想定よりも保険金が少なくなる、あるいは不支給という結果になることもあります。
全額が補償されるとは限らない免責金額(自己負担額)が設定されている場合や、風災補償が「20万円以上の損害のみ対象」といった条件付きになっている契約もあります。保険証券や約款をよく読み、どの程度まで補償されるのかを確認しておきましょう。
悪徳業者によるトラブルに要注意「火災保険を使えば外壁塗装が実質0円になる」などと勧誘し、高額な手数料や不必要な工事を提案する悪徳業者も存在します。虚偽の申請を促すような業者には絶対に依頼せず、会社の実績や資格、店舗・運営法人の情報などをしっかり確認しましょう。

火災保険はあくまで「万が一の事故・災害による損害を補うための制度」であり、リフォーム費用をすべて保険で賄うことを目的としたものではありません。保険金に頼りすぎず、必要な工事を適正な価格で行うことが、長く快適に暮らすためのポイントです。

保険金請求の際の注意点

営業

火災保険を利用して外壁塗装や屋根塗装の費用を補償してもらうためには、保険金請求の手順や注意点をしっかり押さえておくことが大切です。ここでは、よくあるトラブルや失敗を避けるために知っておきたいポイントをまとめました。

トラブルを避けるためのポイント
  • 申請に必要な書類を漏れなく準備する
    損害の状況を示す写真や動画、工事見積書、請求書、損害報告書など、保険会社が求める書類は漏れなく揃えましょう。書類に記載する内容に誤りや抜けがあると、審査が長引いたり、再提出が必要になったりして、結果的に保険金の支払いが遅れてしまいます。
  • 被害状況は詳細かつ正確に記録する
    被害箇所の写真は、全体・中距離・アップの3パターンを意識して撮影し、「どの位置に、どのような症状が出ているのか」が分かるようにしておくと、保険会社にとっても判断しやすくなります。水漏れや雨染みなど、生活に影響している状態も合わせて記録しておきましょう。
  • 損害発生後できるだけ早く連絡・申請する
    火災保険の保険金請求には原則3年の期限がありますが、被害から時間が経つほど原因の特定が難しくなります。「後でまとめて申請しよう」と思っているうちに、写真や書類が見当たらなくなってしまうこともあるため、被害を受けたら早めに保険会社へ連絡し、手続きをスタートしましょう。
  • 申請内容は正確に。誇張・虚偽は絶対にしない
    実際よりも被害を大きく見せるような記載や、意図的な破損(自ら壊すなど)は保険金詐欺にあたる可能性があり、保険金が支払われないだけでなく、契約解除や法的なトラブルに発展することもあります。業者から不適切な提案をされた場合も、安易に応じないようにしましょう。
  • 工事業者との連携を大切にする
    火災保険を使う工事であることを事前に伝えておくと、現地調査の段階から保険会社へ提出する写真の撮り方や見積もりの組み立て方など、申請に役立つ情報をプロの立場から教えてもらえます。気になる点は遠慮なく質問し、「上記の書類で足りるか」「他に必要な資料がないか」を確認しておくと安心です。

これらの注意点を意識しながら準備を進めることで、火災保険の審査結果が出るまでの期間を短縮でき、スムーズな保険金受け取りにつながります。「何から始めればよいか分からない」という場合は、まずは信頼できる工事会社や保険代理店に相談し、現状に合った進め方をアドバイスしてもらうと良いでしょう。

火災保険が適用できないケース

火災保険は非常に心強い制度ですが、「どんな損害でも必ず補償される」というわけではありません。誤解しやすいポイントを理解しておかないと、「申請したのに保険金が下りなかった」といった結果になりかねません。ここでは、火災保険の適用が難しい主なケースを整理します。

適用が難しいケース理由・説明
経年劣化や自然損耗外壁や屋根の塗装が古くなり、色あせやチョーキングが見られるといった一般的な老朽化は、時間の経過によるものと判断されます。火災保険は「突発的な事故による損害」を補償する保険のため、経年劣化そのものは対象外です。
適切なメンテナンスを長期間行っていない場合必要なメンテナンスを長く行わず、その結果として雨漏りや破損が発生したと判断される場合、火災保険の適用が認められないことがあります。「故意または重過失」とみなされる可能性もあるため、日頃から建物の状態をチェックし、早めに補修しておくことが重要です。
地震・噴火・津波による損害多くの火災保険では、地震や噴火、それに伴う津波による損害は補償対象外です。これらのリスクには、別途地震保険で備える必要があります。地震保険への加入状況もあわせて確認しておきましょう。
申請期限(原則3年)を過ぎている保険金の請求は、事故の翌日から3年以内という時効があり、これを過ぎると請求できない場合がほとんどです。近年の台風や大雪被害について「後でまとめて申請しよう」と考えていると、気付いたときには期限を超えていた…ということもあるため注意が必要です。
補償対象外の契約内容である場合契約によっては、風災・雹災・雪災などが補償に含まれていない、あるいは「20万円を超える被害のみ対象」といった設定になっていることもあります。保険証券や約款をよく確認し、「何がどこまで補償される契約なのか」を把握しておくことが大切です。

火災保険の適用可否は、被害の内容だけでなく、保険契約や申請のタイミングなど、さまざまな要素の組み合わせで判断されます。「これはダメだろう」とご自身だけで判断せず、まずは保険会社や専門業者に相談し、可能性を一度確認してみることをおすすめします。

まとめ

火災保険を上手に活用することで、外壁塗装や屋根塗装にかかる費用負担を抑えながら、住まいを安全な状態に保つことができます。ただし、そのためには「どのような災害・事故なら補償対象になるのか」「申請にはどのような書類が必要なのか」「請求できる期間はどのくらいか」といった基本的な知識を知っておくことが欠かせません。

まずは、ご自身の保険契約内容(補償の範囲や免責金額、20万円以上の損害のみ対象かどうかなど)を確認し、外壁や屋根の状態を専門家に診断してもらいましょう。そのうえで、火災保険で補償される部分と、リフォームとして行うべき部分を整理し、無理のない範囲で計画を立てることが大切です。

株式会社修工舎では、東京・千葉・埼玉・茨城エリアを中心に、防水工事・塗装工事・修繕工事を多数手掛けてきた経験と実績があります。有資格者のスタッフが現地調査から見積り、工法や塗料の選び方まで丁寧にご説明します。ご相談は下記よりお問い合わせください。

火災保険適用補助金対応工事か知りたい方は下記よりご確認ください

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