「マンションの大規模修繕が近づいている…」
しかし、大規模修繕の必要性や費用についてよくわからないという人も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、マンションの大規模修繕について網羅的に解説します。
マンションの大規模修繕工事の費用を抑える方法や、何年ごとに行うべきかなども解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
- マンションの大規模修繕工事はなぜ必要なのか
- マンションの大規模修繕工事にかかる費用
- マンションの大規模修繕工事の費用を抑える方法
マンションの大規模修繕工事はなぜ必要なの?

マンションの大規模修繕工事が必要だと言われる理由は、大きく2つあります。
- 建物の劣化を抑えるため
- マンションの資産価値の減少を抑えるため
以下で詳しく確認します。
建物の劣化を抑えるため
マンションの大規模修繕工事は、建物の劣化を抑えるために必要です。
どんなに優れた材料を使って建設したとしても、日々雨風や紫外線にさらされるマンションは劣化します。
大規模修繕を行わないまま放置すると、マンションの耐久性は大きく低下していきます。
最悪の場合、崩れた外壁材が落下して通行人に当たってしまう大きな事故を招く恐れもあるでしょう。
建物の劣化や事故を防ぐためにも、大規模修繕工事は欠かせません。
マンションの資産価値の減少を抑えるため
大規模修繕工事を行うと、マンションの資産価値の減少を抑えられます。
劣化が進行しているマンションは、設備故障や雨漏りなどが発生する可能性が高く、入居者とのトラブルを招く恐れがあります。
さらに、大規模修繕を実施していないマンションは、新築物件よりも外観の汚れや劣化が目立つでしょう。
上記のような問題を抱えていると、入居希望者が減るだけではなく、退去者の増加も予想されます。
結果、マンションとして資産価値は減少するでしょう。
その点、大規模修繕を行えば住環境を整えられるので、結果として資産価値を高められる可能性があります。
マンションの大規模修繕については、以下の記事でも解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

マンションの大規模修繕工事の内容

マンションの大規模修繕工事では、以下のような工事が実施されます。
- 仮設工事:足場工事など
- 下地補修:コンクリート躯体部の破損箇所の補修など
- シーリング工事:シーリング材の打ち替えなど
- 塗装工事:外壁や鉄部への塗装など
- 防水工事:建物を雨から保護する施工など
大規模修繕では上記のようなさまざまな工事を行うので、専門業者との打ち合わせは必須です。
細かく打ち合わせしておかないと、希望どおりの成果が得られずに後悔するかもしれません。
【6STEP】マンションの大規模修繕工事の流れ

マンションの大規模修繕工事の全体の流れを、以下の6つのステップに分けて確認していきます。
- 仮設工事
- 下地補修工事
- タイル補修工事
- シーリング工事
- 塗装工事
- 防水工事
それぞれの詳細を見ていきましょう。
STEP1.仮設工事
仮設工事では、足場や周囲を覆うメッシュシートの設置を行います。
工事が終わったあとは早々に撤去され、マンションに直接影響を与える工事ではありませんが、安全かつ高品質な工事を行うためには欠かせません。
このタイミングで、現場事務所や資材置き場なども整備されます。
STEP2.下地補修工事
下地補修工事では、コンクリート躯体部に発生しているひび割れなどを補修していきます。
地味な作業という印象があるかもしれませんが、下地補修工事はその後の工事にも大きな影響を与えるので軽視してはいけません。
たとえば、下地補修がうまくできていなければ、塗装をどれだけきれいに行ってもすぐに症状が再発することがあります。
下地補修工事は、建物の耐久性にかかわる重要な工事です。
STEP3.タイル補修工事
タイルが下地から浮いたり、ひび割れたりしている場合は、タイル補修工事も行います。
放置しておくと、雨水が侵入したり、剥がれたタイルの一部が落下して通行人に当たってしまったりするので危険です。
タイル補修工事を実施すると、耐久性・防水性が向上し、さらには見た目もきれいになります。
STEP4.シーリング工事
シーリング工事は、防水性や気密性を高めるために行います。
雨水やほこりなどは少しの隙間からでも侵入します。
そのため、見た目には異常がないのに、実はわずかに隙間が空いていて雨漏りしてしまったというケースも少なくありません。
シーリング材は業者にしっかりチェックしてもらう必要があるでしょう。
STEP5.塗装工事
塗装工事は、外観をきれいにするという印象が強いかもしれませんが、雨水や汚れからマンションを守るという役割も担っています。
大規模修繕工事においては、下地と塗料の付着力を確認して、塗り重ねるのか新たに塗装し直すのかを判断します。
マンションを長持ちさせるためにも、塗装工事は必須です。
塗装工事の相場は、以下の記事をチェックしてみてください。

STEP6.防水工事
防水工事は、コンクリートや鉄部を雨水や汚れから守るために実施します。
塗膜防水やシート防水などさまざまな工法があるので、それぞれのメリットなどを確認して、業者としっかり打ち合わせする必要があるでしょう。
工法によって費用も変わるので、注意が必要です。
防水工事業者を選定する際は、以下の記事もチェックしてみてください。

マンションの大規模修繕にかかる費用

マンションの大規模修繕にかかる費用は、以下のとおりです。
工事回数 | 費用(目安) |
---|---|
1回目 | 4,000〜6,000万円 |
2回目 | 6,000〜8,000万円 |
3回目 | 6,000〜8,000万円 ※それ以上になることもある |
マンションの大規模修繕にかかる費用は、工事回数が増えるほど大きくなる傾向があります。
3回目になると6,000〜8,000万円以上の費用がかかることもあるため、注意が必要です。
ただし、上記の費用はあくまで目安です。
時期や施工内容によっては金額も変わるため、専門業者に見積もりを依頼しましょう。
費用相場は、以下の記事で確認してみてください。

マンションの大規模修繕は何年ごとに行うべき?

「マンションの大規模修繕は何年ごとに行うべきですか?」と聞かれることがありますが、実は決まりはありません。
しかし、およそ12〜15年周期で大規模修繕工事が行われることが多い傾向にあります。
たとえば、新築から15年で1回目、30年で2回目、40年以上で3回目といった具合です。
12〜15年程度経った時点で専門業者に相談してみるとよいでしょう。
マンションの大規模修繕の費用を抑える3つの方法

マンションの大規模修繕の費用を抑える方法は、大きく3つあります。
- 依頼する前に相見積もりを取る
- 工事内容を一部見直す
- 補助金・助成金を活用する
マンションの大規模修繕は、費用が大きくなる傾向があります。
少しでも抑えたいと考えるなら、事前に対策を確認しておきましょう。
依頼する前に相見積もりを取る
マンションの大規模修繕の工事費用を抑えたいなら、依頼する前に相見積もりを取りましょう。
複数社から見積もりを取ることで、工事の費用相場がどれくらいなのかわかります。
そして、この時点で見積もりが高すぎる、安すぎるといった違和感のある会社を除外できます。
比較することで、適正価格の範囲内で一番安い業者を選べるでしょう。
工事内容を一部見直す
大規模修繕工事の費用を抑えたいなら、工事内容を一部見直すのもおすすめです。
たとえば、あらかじめ建物診断を行い、劣化がそれほど進んでいない箇所は次回の大規模修繕工事に施工を延期すると、費用を節約できます。
大規模修繕なので施工箇所が多くなることが予想されますが、無計画にすべて着手していては費用が高額になってしまいます。
優先順位をつけるなど工夫したうえで、工事内容を見直すとよいでしょう。
補助金・助成金を活用する
国や自治体の補助金・助成金を活用することでも、費用を抑えられます。
たとえば、バリアフリー化やそのほかの条件をクリアすることで、長期優良住宅化リフォームの支援を受けられることがあります。
ただし、補助金や助成金の制度は自治体によって異なるため注意が必要です。
お住まいの地区の自治体のホームページなどを確認しましょう。

マンションの大規模修繕を依頼するときのコツ

マンションの大規模修繕を依頼するときのコツは、以下の2つです。
- 大規模修繕の実績があるかどうか確認する
- 保証・アフターサービスを確認する
業者選びに失敗したくない人は、ぜひ参考にしてください。
大規模修繕の実績があるかどうか確認する
業者へ依頼する前に、マンションの大規模修繕の実績があるかどうか確認してください。
実績が少ない業者に依頼すると、スムーズに打ち合わせが進まなかったり、後々トラブルが発生したりする恐れがあります。
会社のホームページなどを確認して、施工実績が豊富かチェックしましょう。
また、口コミを確認するのもおすすめです。
保証・アフターサービスを確認する
業者へ大規模修繕を依頼するときは、保証・アフターサービスを確認してください。
保証やアフターサービスは一律ではなく、施工業者によって異なります。
保証やアフターサービスが充実している業者へ依頼すれば、施工後になんらかの問題が発生してもすぐに対応してくれるでしょう。
安心して依頼したいなら、保証・アフターサービスの確認は必須です。
よく起こるトラブルについて、以下の記事で解説しているのでチェックしてみてください。

まとめ|マンションの大規模修繕なら修工舎にお任せください

マンションの大規模修繕は、建物の劣化や資産価値の減少を抑える効果があります。
しかし、工事費用が4,000万円以上と高額なので、なるべく費用を抑えたいと考える人もいるでしょう。
費用を抑えたいなら、相見積もりを取ったり、補助金や助成金を活用したりしてください。
マンションの大規模修繕を行っている修工舎では、その工事が補助金対応かどうかを確認できます。
大規模修繕に限らず、火災保険適用や補助金対応工事について詳しく知りたい場合は、修工舎へいつでもご相談ください。
\防水工事・塗装工事・修繕工事のお悩みは株式会社修工舎へご相談ください/