ベランダの防水工事には種類がいくつかあり、どの防水工事がいくらくらいなのかわからない方も多いのではないでしょうか?
この記事では、ベランダの防水工事にかかる費用についてわかりやすく解説します。
ベランダの防水工事にかかる費用を抑える方法も解説するので、今後施工を考えている方はぜひ参考にしてください。
- ベランダの防水工事の費用相場
- ベランダの防水工事を検討すべきタイミング
- ベランダの防水工事の費用を抑える方法
【種類別】ベランダの防水工事の費用相場

ベランダの防水工事の費用相場を種類別に解説します。
- FRP防水
- ウレタン防水
- シート防水
- アスファルト防水
- トップコート防水
一つずつ確認していきましょう。
FRP防水|軽くて丈夫
FRP防水は、1平方メートルあたり4,000〜8,000円程度の費用が発生します。
新築の戸建て住宅などに採用されることが多いFRP防水は、軽くて丈夫な防水層を作れるのが特徴です。
また、塗布後の乾燥が速いので工期が短いという魅力があります。
一方で、紫外線に弱かったり、伸縮性に乏しくひび割れを起こしやすかったりするので注意が必要です。
FRP防水については、以下の記事もチェックしてみてください。

ウレタン防水|施工しやすい
ウレタン防水の費用相場は、1平方メートルあたり4,500〜7,500円程度です。
液状のウレタン樹脂を塗布して厚みを出して防水層を形成するのですが、施工しやすく、さまざまな建物で採用されています。
たとえば、凹凸のあるところや狭くて複雑な場所においても問題なく施工可能です。
ただし、塗布および乾燥には時間がかかります。
家庭用のベランダサイズなら、1週間程度の日数が必要です。
また、何層も手作業で塗り重ねるので、職人の高度なスキルも重要です。
詳しくは、以下の記事もご覧ください。

シート防水|紫外線に強い
シート防水は、1平方メートルあたり3,500〜9,300円程度の費用がかかります。
シート防水は、大きく2種類にわけられます。
- ゴムシート
- 塩化ビニールシート
いずれにしても、凹凸があるところや複雑な形状の箇所には向いていません。
しかし、耐用性が高く、紫外線にも強いのでコストパフォーマンスに優れています。
施工は誰でもできるわけではなく、高度なスキルを持つ業者に限定されます。
シート防水については、以下の記事でも解説しています。

アスファルト防水|耐用年数が長い
アスファルト防水は、1平方メートルあたり5,500〜8,000円程度の費用が発生します。
ほかの防水工事よりも耐用年数が長いのが魅力です。
実は、防水工事の中でも歴史が古く、ベランダ以外にも屋上などでも採用されています。
ただし、狭いところでの施工はハードルが高いので、戸建て住宅ではあまり使われません。
詳しくは以下の記事もチェックしてみましょう。

トップコート防水|仕上げに用いる
トップコート防水の費用相場は、1平方メートルあたり1,000〜2,500円程度です。
防水層の種類ごとに、トップコートの費用相場はやや異なります。
防水層の種類 | トップコート1平方メートルあたりの費用相場 |
---|---|
FRP防水 | 1,800〜2,500円程度 |
ウレタン防水 | 1,500〜2,000円程度 |
シート防水 | 1,000〜1,500円程度 |
トップコート防水は仕上げに用いるのが特徴で、防水層を保護する目的があります。
ただし、耐用年数は5年程度なので、定期的にメンテナンスする必要がある点には注意が必要です。
詳しくは以下の記事もチェックしてみましょう。

この症状は危険?ベランダの防水工事を検討すべきタイミング

以下のような症状が出たら、ベランダの防水工事を検討すべきタイミングです。
- ひび割れがあるとき
- カビや苔が発生しているとき
- 表面が色あせているとき
- 水はけが悪いとき
- すでにベランダ周辺で雨漏りがあるとき
それぞれの詳細を見ていきましょう。
ひび割れがあるとき
ベランダの表面にひび割れがあるときは、防水工事を検討した方がよいでしょう。
とくに、防水層にひび割れが起きているときは、雨漏りを起こしやすい状態です。
放置しておくと、ひび割れがさらに広がり、大規模な工事をしなければならなくなるケースもあります。
放置していても良いことはないので、すぐにでも防水工事を検討してください。
カビや苔が発生しているとき
ベランダにカビや苔などが発生しているときも、防水工事を検討してください。
カビや苔は湿気の多い環境で繁殖するので、防水機能が低下している可能性があります。
カビや苔はベランダの劣化のサインかもしれないので、見逃さないように気をつけましょう。
表面が色あせているとき
ベランダの表面が色あせているときは、トップコートが剥がれている可能性があります。
そのため、防水機能の低下を招いている恐れがあります。
トップコートは紫外線から防水層を保護する役割があるのですが、5年程度で塗り替えなければなりません。
色あせが発生し始めたら、トップコートの塗り替えを検討してください。
水はけが悪いとき
ベランダの水はけが悪いときは、防水機能が低下している可能性があります。
また、排水口にゴミが溜まっていても水はけが悪くなりますが、いずれにしてもメンテナンスは必要です。
ベランダに水が溜まっている状態は望ましいと言えないので、水はけが悪いと感じたら業者に一度相談してみるとよいでしょう。
すでにベランダ周辺で雨漏りがあるとき
すでにベランダ周辺で雨漏りがあるときも、防水工事を検討してください。
たとえば、周囲の外壁、軒天などは大掛かりな修繕になることが多い傾向にあります。
建物の形状によっては、いくつもの材料が入り組んでいるので雨漏りの原因を特定するのは困難です。
いずれにしても自分でなんとかするのは難しいので、早めに業者へ相談しましょう。
ベランダの防水工事にかかる費用を抑える3つの方法

ベランダの防水工事にかかる費用を抑える方法は、大きく3つあります。
- 定期的にメンテナンスを行う
- ベランダの防水工事を外壁塗装と同じタイミングで行う
- 複数社から相見積もりをとる
なるべく費用を抑えたい場合は、ぜひ参考にしてください。
定期的にメンテナンスを行う
ベランダの防水工事にかかる費用を抑えたいなら、定期的にメンテナンスを行いましょう。
劣化が進んでから防水工事を行うと、症状が軽い場合と比べて大きな費用がかかります。
定期的にトップコートを塗り替えるだけでも、防水層の劣化を防げるので、費用も抑えられます。
ベランダの防水工事を外壁塗装と同じタイミングで行う
ベランダの防水工事を外壁塗装と同じタイミングで行えば、費用を抑えられる可能性があります。
これは、同時に施工することにより、諸経費などを抑えられるからです。
外壁塗装もしくはベランダの防水工事の必要性を感じた場合は、もう一方の劣化状況もあわせて確認するようにしましょう。
複数社から相見積もりをとる
費用を抑えたいと考えるのであれば、複数社から相見積もりをとるのがおすすめです。
相見積もりを取ることで、ベランダの防水工事にかかる費用の相場がわかります。
複数社の中から一番安い業者を選ぶといったことも可能です。
ただし、安ければいいというわけではないので、作業内容やアフターフォローについても確認してから業者は選ぶようにしましょう。
また、ほかの見積もりを提示して価格交渉などもできるかもしれません。
ベランダの防水工事を依頼するときに注目すべき3つのこと

ベランダの防水工事を依頼するときに注目すべきポイントがあります。
- 見積もりの細かさ
- 問い合わせたときの態度
- 保証の有無
しっかりとチェックしておかないと、契約後に後悔する可能性があります。
それぞれの詳細を確認しましょう。
見積もりの細かさ
業者が見積もりを細かく出してくれるかどうか確認しましょう。
たとえば、施工内容、単価などが細かく記載されているかチェックします。
大雑把な見積書をよく確認しない状態で依頼すると、必要な工程が入っていなかったり、不要な工程で費用が増していたりと後々トラブルになりかねません。
見積もりについては細かく、依頼主の希望がしっかりと考慮されているか確認してください。
問い合わせたときの態度
問い合わせたときのスタッフの態度も、要チェックです。
「親身になってくれる」「丁寧に説明してくれる」
このような対応をするスタッフであれば信頼できるといえるでしょう。
信頼できないスタッフとやり取りすると、依頼主の要望などがうまく伝わらず、望んだような施工をしてもらえない可能性があります。
もし問い合わせたときのスタッフの態度に疑問を感じたら、ほかの業者に変えることも検討しましょう。
保証の有無
保証の有無もしっかりと確認してください。
もし保証が不十分だと、施工不良が発生したときに対応してくれない可能性があります。
保証内容については業者によって異なるので、どのような保証を用意しているのかを事前に確認しましょう。
ベランダの防水工事の費用についてよくある質問

ベランダの防水工事の費用についてよくある質問に回答します。
- ベランダの防水工事は自分でもできますか?
- ベランダの防水は何年くらい持ちますか?
回答にしっかりと目を通して、理解を深めましょう。
ベランダの防水工事は自分でもできますか?
ベランダの防水工事は、自分でも可能です。
しかし、DIYなどで簡易防水をすると、使った材料によっては次回以降のメンテナンス費用が上がってしまう可能性があります。
また、不備があれば、結局業者に工事を依頼しなければならなくなることもあります。
結果、最初から業者に依頼する場合よりも費用が高くなってしまうこともあるでしょう。
そのため、特別な理由がなければ業者に任せるのがおすすめです。
ベランダの防水は何年くらい持ちますか?
施工方法によって異なりますが、8年から30年程度持ちます。
施工方法 | 耐用年数 |
---|---|
シート防水 | 10〜15年程度 |
ウレタン防水 | 8〜10年程度 |
アスファルト防水 | 15〜30年程度 |
ただし、あくまでも参考程度なので、使い方やおかれている環境によってはもっと早く修繕が必要になることもあります。
気になることがあれば、早めに業者に相談しましょう。
詳しくは以下の記事もチェックしてみてください。

まとめ|ベランダの防水工事は修工舎へご相談ください

ベランダの防水工事の費用相場は、種類によって異なります。
金額の大小はありますが、費用の面だけではなくそれぞれの特徴を考慮しながら施工方法を選びましょう。
詳しく知りたい場合は、業者に直接確認するのがおすすめです。
私たち修工舎は防水工事のプロフェッショナルであり、これまでにさまざまな箇所を施工してきました。
ベランダの防水工事を検討しているなら、お気軽にお問い合わせください。
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