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正しい防水工事の知識を知ろう!長持ち&メンテンス費用を抑えるためのコツもご紹介

防水工事

防水工事にはさまざまな種類があり、施工場所によって向き不向きなどの特徴があります。しっかり特徴をおさえて、雨漏りなど建物の内部に悪影響を及ぼす前に、きちんとメンテナンスをすることが大切です。

この記事では、防水工事の正しい知識と、防水層を長持ちさせ、メンテナンス費用を抑えるためのコツを紹介していきます。

防水工事の種類

ここでは、防水工事の種類について解説していきます。防水工事は、建物の構造や施工する場所によって、正しい種類を選ぶことが大切です。

ここでは防水工事としてよく施工される3つの種類を解説していきます。

FRP防水

FRP防水とは、ガラス繊維を混ぜた強化プラスチック樹脂を使った工法で、建物のベランダやバルコニー、屋上への施工に適しています。

FRP防水のメリットは、以下の通りです。

  • 硬化が早く工期が短く済む
  • 耐荷重性や耐摩擦性に優れている
  • 塗装のムラができず仕上がりがきれい
  • 素材が軽量で建物への負担が少ない
  • 複雑な形状でも施工が可能

FRP防水は施工性が非常に優れており、工期も最短1日で施工ができます。丈夫な仕上がりとなるうえに建物の負担が少ないため、屋上駐車場や築年数が古い住宅のベランダなどにも施工が可能です。

FRP防水のデメリットは、以下の通りです。

  • 紫外線への耐性が低い
  • 伸縮性が低くひび割れが起きやすい
  • 施工費用が高い

FRP防水は、木造で施工面積が10㎡以上などの広い面積には向きません。伸縮性が低くひび割れが発生しやすくなるため、注意しましょう。

FRP防水の耐用年数は、10年程度です。

ウレタン防水

ウレタン防水とは、液体状にしたウレタン樹脂を塗り重ねることで、ゴム状の防水層を形成する防水工事で、国内でも施工頻度が高い主流の防水工法です。

ウレタン防水のメリットは、以下の通りです。

  • 他の防水工法よりも施工費用が安価
  • 下地を選ばない汎用性がある
  • 複雑な形状でも施工が可能
  • 軽量で建物への負担が少ない
  • 仕上がりにつなぎ目がない

ウレタン防水は密着工法と通気緩衝工法と2種類の工法があり、施工面積などによって使い分けることで、さまざまな場所に施工ができます。

ウレタン防水のデメリットは、以下の通りです。

  • 施工が難しく職人の技術力が要求される
  • 乾燥に時間がかかる

ウレタン防水は職人の高い技術力が必要なため、経験や実績が豊富な業者に依頼しましょう。

ウレタン防水の耐用年数は、8年から12年程度です。

塩ビシート防水

塩ビシート防水とは、塩化ビニールシートを使用した防水工事で、広い場所でもムラがなく仕上げることが可能です。

塩ビシート防水のメリットは、以下の通りです。

  • 熱や紫外線への耐久性に優れている
  • 広範囲の施工に向いている
  • 工期が短い
  • 施工しやすく軽量である
  • 燃えにくい

塩ビシート防水は、日光などの紫外線や熱などへの耐久性が優れており、施工面積が広いほど施工費用が安くなる特徴を生かして、マンションやビルの屋上などによく使われます。

塩ビシート防水のデメリットは、以下の通りです。

  • 施工中は騒音が発生する
  • 複雑な形状への施工は難しい
  • シートのつなぎ目から劣化しやすい

複雑な形状には塩ビシート防水は向かないため、他の防水工法を選びましょう。塩ビシート防水が施工可能かどうか不安な場合は、きちんと専門業者に確認を依頼しておくことが大切です

塩ビシート防水の耐用年数は、10年から15年程度です。

シーリング工事

シーリング工事とは、外壁同士のつなぎ目や、サッシ周りをシーリングと呼ばれる充填剤で埋めることで、水の侵入を防ぐ工法です。防水性や耐震性を高める効果があります。

シーリングは太陽の紫外線の影響により、経年劣化で痩せたり割れたりしていくので、定期的なメンテナンスが必要です。

シーリングは、5年程度で劣化が進行していきます。高所などは足場が必要な工事となるので、防水工事業者に定期的にメンテナンスを依頼しましょう。

防水層を長持ちさせるためのコツ

防水層を長持ちさせるためのコツを、ここでは3つ紹介していきます。

定期的に清掃する

定期的に清掃して、きれいな状態を保つことが大切です。特にドレン(排水口)の掃除は念入りに行いましょう。

ドレンに砂や落ち葉などごみがたまってしまうと、排水ができずにあふれたり、防水層の劣化を早めたりする原因へとつながります。

また、周辺に木々や田んぼなど緑が多い地域では雑草が生えやすいので、雑草が防水面に生えていた場合は、その場で速やかに取り除いておきましょう。

放置してしまうと根が構造内部に侵入し、雨漏りの原因になってしまいます。

清掃の目安としては、最低でも3ヶ月に1度は行うことがおすすめです。また、台風や大雨の前にはドレンを清掃しておき、浸水を防ぐようにしましょう。

トップコートを定期的に塗り替える

トップコートを定期的に塗り替えることで、防水層が長持ちします。

トップコートとは、紫外線や風雨などから防水層を保護するために、防水層の表面に塗る仕上げ材です。

トップコートの塗り替えを怠ると防水層の劣化が進行してしまい、雨漏りや建物の構造部が腐食してしまうなどの被害につながりやすくなります。

トップコートの耐用年数はおよそ5年です。そのため、5年を目安に塗り替えることで防水層が長持ちします。

タイルやウッドデッキを設置する

防水層の上にタイルやウッドデッキを設置することで、以下のメリットがあります。

  • 紫外線や風雨などの影響を受けにくくなる
  • 防水面が傷つきにくくなる
  • 使い勝手が良くなる

しかし、設置するには防水層に十分な耐久性がないとかえって劣化を早めてしまうので、現状の防水工法の種類と、設置場所に適したものかどうか確認しておくことが大切です。

設置が可能か不安な場合は、防水工事業者などの専門家に確認しておくと良いでしょう。

防水工事のメンテナンス費用を抑えるポイント

ここでは、防水工事のメンテナンス費用を抑えるポイントについて3つ紹介していきます。

トップコートを自分で塗り替える

トップコートの塗り替えを業者に依頼せず自分で塗り替えることで、メンテナンス費用を抑えることができます。

しかし、自分で塗り替えると塗り漏れが発生したり、手間がかかったりするので、なるべく防水工事業者に依頼するようにしましょう。

耐用年数が長い防水工法を選ぶ

耐用年数が長い防水工法を選ぶことで、メンテナンスにかかる手間と費用を削減できます。

耐用年数が長い防水工法だと施工費用が高くなります。しかし、メンテナンスにかかる手間や費用など総合的に判断すると、費用対効果が十分見込める場合があります。

防水工法は施工場所によって向き不向きがあるので、防水工事業者と相談して選びましょう。

自社施工の業者に依頼する

自社施工の業者に依頼することで、メンテナンス費用が抑えられます。

ハウスメーカーやリフォーム工事業者に依頼すると、中間マージンが発生し、見積もりに上乗せされてしまいます。

自社施工の防水工事業者に依頼することで、余計な費用を抑えることが可能です。

また、アフターサービスや保証内容が充実している業者を選ぶと、メンテナンスの手間や費用が削減できる場合があるので、金額とあわせて確認しておくと良いでしょう。

まとめ

防水工事の種類と特徴、そして長持ちさせるコツとメンテナンス費用を抑える方法を解説しました。

防水工事の正しい知識と定期的なメンテナンス方法を知っておくことで、防水層を長持ちさせ、それは建物の長持ちへとつながります。

もし不具合や気になる点があれば、速やかに防水工事業者に点検や補修を依頼しましょう。

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